分かり合えない他者のある種の分かりやすい形として、由多加をロボットにしました。
ーー由多加くんが晶さんに発した「晶が人間でよかった」という言葉が印象に残っております。
田島青:ここは「入ることのできないプール(=「由多加は人間ではない」という事実)」という晶のモノローグとの対比として出てきた言葉なのですが、正直、この台詞だけは私自身もあまり言語化ができていません……。
正しい答えを求める人間の晶と、正しい答えが出せないロボットの由多加は全然違うようでいて、ある意味で似ていて、でも決定的に違うということの、その肯定がしたかったのかなと思います。
ーー漫画を描きはじめたきっかけを教えていただきたいです。
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田島青:物語を作りたくて学生時代は映画に携わろうと考えていたのですが、漫画なら一人(実際は一人ではありませんが…)で全てが紙の上で作れることに気付いて、漫画を描き始めました。
ーー今後の活動について教えてください。
田島青:現在は漫画配信サイト「サンデーうぇぶり」にて連載中の『ホテル・インヒューマンズ』で、様々な人の物語を描けたらと思っているので、『放課後の隣人』を読んで下さった方にも、ぜひ読んでみていただきたいです。
あと、いつか歴史の物語を描いてみたいです。