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5年に一度の世界で最も醜い花が開花!クサいって本当?

マガジンサミット

今回、天候などを考慮し、室内での観覧環境だったため、「閉め切った場所での展示なのに、たくさんの大きいハエが狂喜乱舞しているように飛び回っていてビックリしました。ハエにとってそれほど魅力のあるニオイなんですね。ショクダイオオコンニャクは、見た目やニオイ、開花期間など、話題が豊富で面白いです」という声が挙がったそうです。

また、「このような壮大な開花姿に出会ったことがない」と涙を流しながら、「素晴らしい」を連呼している人もいたそうです。3時間滞在し、翌日も友人を連れて来て、2日間連続の訪問だったそうです。

こんな感想を述べた人もいたそうです。「29年も大切に守られてようやく開花が見られるようになったと思うのも、たったの1日、2日で花が閉じていくこの植物は、神秘すぎる、感動しかないです」。

ニオイ以外のところでは、感動的な声が多いようですね。

■栽培担当者「いとおしくてたまらない」

写真左)園長 野崎さん、右)栽培担当 坪田さん

ところで、ショクダイオオコンニャクの栽培に関わった坪田さんは、どのような感想を持ったのでしょうか。栽培担当者 坪田勝次さんは、次のようにコメントをしてくれました。

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「当園に導入されて29年間、家族よりも長く一緒にいるショクダイオオコンニャクが、いとおしくてたまりません。とにかく、国内はもとより、世界でも希少な財産であります。京都薬用植物園では保有個体が1個のみである現実から、絶対に芋を腐らせないことばかりを考えております。
栽培するうえでは、栄養成長期の葉が出現している期間は、葉の状態で、コンニャクの健康状態がおおむね把握できるのですが、問題は休眠期の地上部がないときに地下部の芋が腐っていないか、温度帯や水分調整などのバランスを考えてやるのが一番の心配ごとです。そこは、自分のハートで問いかけるしか手段はないと思っております」

世界一、醜くてクサイ植物を、愛情たっぷりに育てる坪田さん。そして、鑑賞に訪れた人も感動の渦に包まれたようです。ぜひ次回の開花の際には、実際に足を運び、現地でニオイと感動を味わいたいものです。

 

【参考】
京都薬用植物園(https://www.takeda.co.jp/kyoto/)

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