魔法によるオブジェクト化を免れたキノピオたち (C)Nintendo (C)2013-2021 Nintendo

【画像】「意外な設定」も多いスーパーマリオ(4枚)

レンガブロックと土管は元キノコ王国住人だった!?

 日本はもちろん、世界中で愛されているゲームの代表格「スーパーマリオ」シリーズ。1985年に初代の『スーパーマリオブラザーズ』が発売。老若男女問わず広く認知されている一方、設定や登場するキャラクターの背景などを勘違いしている人も少なくありません。

 たとえばシリーズを代表する敵キャラクターの「クリボー」は、栗ではなくキノコの一種。名前に「クリ」がついているため栗だと思われがちですが、任天堂公式サイトのインタビューで製作者が「あれ、“しいたけ”なんですよ」と答えています。

 そのうえ元々ピーチ姫がいるキノコ王国の兵士で、クッパに攻め込まれた際に寝返った悪いヤツという設定。SNSでも「クリボーお前裏切ったんか!」と驚きの声が相次ぐ一方、「たとえ貧弱でも主君クッパのため、真っ先に突撃する兵士の鑑だ」と理解を示す人も見られました。

 またマリオが破壊したり足場にしているレンガブロックや土管の正体は、クッパ一族の魔法で姿を変えられてしまったキノコ王国の住人。歩みを進めてピーチ姫を助けるための行動とはいえ、気にせずレンガブロックを破壊していた人も多いのではないでしょうか。この事実にSNSユーザーも「マリオ氏には厳重な注意が必要ですね」「つまりマリオがレンガを壊すということは……」などとショックを隠せない様子。

 とはいえ説明書に「レンガに変えられたり、消されたりしたキノコを助けると、彼等からパワーをもらって、次々変身します」と記されているように、元住民が変化させられたのは壊れずにアイテムを出現させる「ハテナブロック」だけなのかもしれません。

 クッパがピーチ姫をさらう理由についても、前述のトリビアが大きく関わってきます。「結婚したいから」と勘違いしている人も多いですが、本当の理由は「キノコたちの魔法を解き、キノコ王国を甦らすことができるのがピーチ姫だけ」だから。つまりレンガに変えたキノコ王国の住民を元に戻させないためだと考えられています。クッパは意外と策士だったわけですね。

 ところが以後のシリーズでは、クッパはピーチのことが好きだと捉えられる描写も登場しました。今では「結婚したいから」という理由でピーチ姫をさらっているという説も、まんざら勘違いと言えない状況のようです。

「スーパーマリオ」シリーズは何年も前から多くの人に親しまれているゲームですが、当たり前だと思っていたことでも勘違いしたままの設定があることも。これからもシリーズは続きそうなので、気になるところを自分なりに調べてみてはいかがでしょうか?