アニメ『葬送のフリーレン』第28話「また会ったときに恥ずかしいからね」より (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

【画像】「なるほどここで終わるのね」こちらが原作ファンも納得であろうアニメ最終回(第28話)のシーンカットです(10枚)

最終回で次期シリーズを匂わす伏線も?

 アニメ『葬送のフリーレン』は2024年3月22日(金)放送の第28話「また会ったときに恥ずかしいからね」で最終回を迎えました。放送を終え、さっそくファンからは「まだまだ続くと信じてる」など次期シリーズを期待する声が挙がっています。

※以降にはアニメ本編に関する詳しい記述があります。閲覧にはご注意下さい。

 最終回は、第18話から始まった「一級魔法使い試験編」の結末が描かれました。本編は、「魂の眠る地(オレオール)」を目指す「フリーレン(CV:種崎敦美)」一行が、その地に行くために通らなければならない北部高原に立ち入るために、必要な一級魔法使いの資格取得に挑戦するストーリーです。

 一次試験では、3人ずつのパーティーに分かれて鳥(シュティレ)を捕獲する争奪戦が行われ、その合格者は、難攻不落のダンジョン「零落の王墓」の最深部を目指す二次試験に挑戦しました。第27話「人間の時代」では、「大陸魔法協会」の創始者「ゼーリエ(CV:伊瀬茉莉也)」による面接形式で三次試験が行われ、フリーレンは不合格を告げられます。

「魔王を倒したとは到底信じられない」とゼーリエに言われたフリーレンは、「私ひとりの力じゃないよ」と返し、かつての仲間を思い出すのでした。

 続いて面接に臨んだ「フェルン(CV:市ノ瀬加那)」にゼーリエは、弟子になるよう提案します。フェルンは「自分はフリーレンの弟子」と伝えてその申し出を拒否するも、ゼーリエは「合格だ」と伝えるのでした。

 そうして迎えた最終回、番組の放送開始時点で、X(旧Twitter)のトレンドに「フリーレン最終回」が挙がっており、注目の高さがうかがえました。前回に引き続き、ゼーリエによる面接の様子が描かれます。「デンケン(CV:斉藤次郎)」「ユーベル(CV:長谷川育美)」「ラント(CV:小松昌平)」「ヴィアベル(CV:谷山紀章)」「メトーデ(CV:上田麗奈)」に合格が告げられました。

 一級魔法使いとなって故郷へ墓参りに行けるようになったデンケンが、亡き妻について語るシーンでは「デンケンにはそんな悲しい過去があったのか……」などの同情する声や、「これって次の話に繋がる伏線では?」といった、次期シリーズに期待を寄せる声も見られました。



アニメ『葬送のフリーレン』第28話より、面接に臨むゼーリエ (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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次期シリーズの制作の発表は持ち越し?

 フェルンが、一級魔法使い合格者の「特権」である「望む魔法」を授与されている間、フリーレンは協会の外のベンチで待っていました。すると、一級魔法使いの「レルネン(CV:宮内敦士)」が襲い掛かってきます。彼はフリーレンを倒して、ゼーリエの弟子として歴史に名を残そうとしたのです。そのような彼にフリーレンは、そんなことをしなくてもゼーリエは弟子のことは覚えていると伝えます。その言葉にレルネンは杖をおろし、攻撃を止めるのでした。

 ゼーリエとレルネンの不器用な師弟関係が、フリーレンによって救われたこのシーンに「レルネンもフリーレンの言葉に救われたんだろうな」「自分を襲うレルネンを諭すフリーレンに器の大きさを感じた」といった声が挙がっていました。

 エンディングでは、これまでに登場したキャラクターが次々と描かれていき、最後は花畑に囲まれた、フリーレンの師「フランメ(CV:田中敦子)」の墓らしき映像も見られました。

 残念ながら次期シリーズに関する情報は発表されませんでしたが、一方で、来週2024年3月29日(金)に『フラアニ特別編 葬送のフリーレン大感謝祭 ~人の心を知る軌跡』の放送がアナウンスされました。もしかすると何かしらの発表があるかもしれませんね。

 最終回の放送を終え、SNS上では「毎週金曜日のこの時間が、癒しの時間でした」「アニメが終わるの寂しい」といった終了を惜しむ声が相次いでいます。

 とはいえ原作マンガはまだ連載中で、アニメの反響も大きいことから、続編が制作されるのはほぼ確定ではないかと予想します。正式な発表があるまでは、最終回の余韻に浸るのもいいでしょう。

※種崎さんの「崎」は、「大」ではなく「立」が正しい表記