2024年2月15日(木)〜2月25日(日)東京・草月ホール、3月2日(土)〜3月3日(日)大阪・松下IMPホールにて上演される、ミュージカル「伝説のリトルバスケットボール団」。

本作は、学校でいじめられ、居場所がなくなった高校生スヒョンが、学校に現れた幽霊たちとバスケを通じて奮闘し、勇気と自信を取り戻していく韓国発の青春感動ミュージカル。2015年より上演され、韓国の二大ミュージカル賞「イエグリーンミュージカルアワード」で、主要部門であるミュージカル賞、演出賞、脚本賞候補にも選ばれるなど、韓国で長く愛されている人気作です。

2023年7月のプレビュー公演を経て、2024年2月15日(木)より本公演が上演されます。

この度、本作に出演する梅津瑞樹さん、糸川耀士郎さん、吉高志音さんにインタビューを実施。

プレビュー公演を振り返っての感想や、小中劇場ならではの魅力やこだわりなどを語っていただきました。

最後に直筆サイン入りチェキのプレゼントも♪



左から:糸川耀士郎さん、梅津瑞樹さん、吉高志音さん

プレビュー公演を改めて振り返っての感想をお願いします

梅津:1日しかなかったので「あ、もう終わったんだ」という、物足りなさが結構ありました。準備期間は他の舞台と遜色ないくらい1ヶ月丸々取ってやっていたので、もっと皆さんにお見せしたかったなと思う反面、来年まで熟成させて、もしかしたら色々と演出も変わったり、自分の中でもっとこうしたかったという部分も出てくるんじゃないかなと、本公演までが楽しみになったのを覚えています。あの現場にいる役者は、みんな瞬発力が高くて。ちょっとした余白の部分を埋めようとなった時に、みんな何かしようとしますし、すごく自由に伸び伸びとやれる環境でした。

プレビュー公演の囲み取材では「もしかしたら(役作りが)半年の間にガラッと変わるかもしれない」とお話しましたが、幽霊役の僕らがお互い良いバランスで役作りをした結果、プレビュー公演の感じになったので、誰かが全然違う感じでいこうとなると、またバランスを取るために変えないといけないんですよね。その1人目が生まれない限りはあのバランスが一番良かったんじゃないかなと。でも、違う3人を観たいような気持ちもあるという感じです。

糸川:今回(本公演)は稽古日数が少ないから、悩んでます。

梅津:そうですね。思い出し稽古ということで、2週間やるので。多分、芝居よりもダンスと歌がメインになってくると思います。

糸川:プレビュー公演は1日だけという、今までにない体験でした。他の現場で吸収したものを本公演に持ってきて、またこの作品と向き合ったらどうなるのかワクワクしています。この作品はやることが多くあり、前回はダンスに力を入れていて、歌の細部にまで手が回りきらなかった部分もあるので、今回の思い出し稽古でもっと掘り下げてやっていきたいと思います。なので、歌は前回よりもぐっと良くなるんじゃないかなと。

吉高:一瞬でプレビュー公演が終わってしまったなと。ただただ必死に食らいついていた記憶があるので、もっとこうしたかったと思っていたことを本公演でやりたいです。役もそうですが、歌やダンスももっと立体的に表現したいです。あとは、どの楽曲もすごく良かったんですけど、耀士郎くんがソロで歌う曲が1番好きで、ずっと口ずさんでました(笑)。

糸川:良い曲だったよね(笑)。瑞樹くん、(橋本)祥平、将熙くんとは、プレビュー公演で初共演だったので、一緒にお芝居ができるのをすごく楽しみにしていました。どんなお芝居をするのか、ワクワクしながら稽古場に入ったのを覚えています。周りから刺激をもらいながらモチベーションを高めていけて、毎日刺激のある現場でした。特に、瑞樹くんと祥平が役として生きる時に出すパワーがすごくて。役の感情が身体から漏れていて、周囲の空気がその感情の色に染まっている。感情が伝播するような演技をするので、すごいなと感じたのを覚えています。あとは、瑞樹くんのソロ曲が1番好きです。瑞樹くんが歌うからこそ、言葉では言い表すことのできないような、感情を掻き立てられるところがありました。切なさが心に刺さりました。

役を掘り下げるためにしたことは?

梅津:台本の中で、キャラクターについて説明はされているんですけど、余白の部分を大きく彩ってやらせていただきました。なので、僕らのキャラクターも普通に台本の文字だけ追って読んでいたら、プレビュー公演のような感じにはならないんじゃないかなと思うんです。各々がいろいろ肉付けした上で出来上がった3人ですよね。僕らは兼役もやっていて、それが本役にも生かせていると感じるところが結構あって。2人(糸川・吉高)は兼役でスヒョン虐める生徒の役もやっていて、本役で彼に寄り添う幽霊の役もやっている。そこでギャップを出すことが出来きるので、そうした構成上の掘り下げはまだ出来る気がします。

糸川:僕が演じるスンウは、バスケがすごく上手なキャラクターなんですよ。バスケはボールを結構ずっと触っていないと鈍っちゃうのでやらないと…。

梅津:もっと上手くなろうとしてる。

吉高:もう上手いのにまだやるの?

糸川:もっと高みに行かないと(笑)。バスケが趣味なので、仕事でも出来るのが幸せです。

吉高:僕は筋トレを頑張ります。役を掘り下げていく中で、筋肉キャラっぽいなと思い、ポージングとかそんな感じにしたので。本公演に向けて筋肉付けていきたいです。

梅津:なんでそういう感じになったの?

糸川:台本にそんなこと書いてないのに(笑)

吉高:熱血で勢いのある感じが、筋肉キャラに繋がりました。プレビュー公演の動画を見返してみたら、ポージングがちょっと汚かったので、もっと研究していかないとですね。

梅津:逆にカリッカリに痩せて出てよ。

吉高:(笑)

糸川:僕と志音は、この作品の前に別の韓国ミュージカル(ミュージカル『フィーダシュタント』)を一緒にやらせていただいていて。その時は、演出も振りも全部同じにしていたんですよ。完全コピーすることを“レプリカ”という言い方をしていたのですが、本作でもレプリカでと言われてもいいように気持ちの準備はしていました。

今回はそうした話は無かったので原作はありますが、台本を読んだうえで、みんなそれぞれキャラクターを作り上げていったので、この役者が集まったからこその日本版「伝説のバスケットボール団」になっていますし、良い巡り合わせで集まって作った誇れる作品になったと感じています。

梅津:もちろん、原作があってそれをある程度なぞることが大事な作品もありますが、役者をしていくうえで、自分が0から1を生み出す、1を2に増やすことができた方が仕事としてのやりがいがあるので、常にその思いで関わっていきたいと思っています。その結果が、あのダインになりましたね。

本作は、演者の熱をお客さんにより感じてもらうために、あえて大きな劇場ではなく小中劇場で上演します

梅津:エアーではなく、本当にボールを使うので、この規模の方が映えますし、ドリブルの音とかも聞こえるのでより作品の世界に入り込めると思います。あまり大きな劇場でやってしまうと、ボールが豆粒サイズになって見えなかったりするので。

糸川:歌やお芝居の息遣いが聞こえたりするのが小中劇場でやる魅力ですよね。

梅津:舞台セットが、所謂ワンシチュエーションなので、すごい転換があったりするわけじゃないので、同じセットの中でみせる芝居っていうのも小中劇場らしくて良いですよね。あと、キャパが違うっていうことは、物理的に見える距離や情報量が違うので、芝居自体も変えないといけない。同じ芝居をしていても通じるものと通じないものが出てきてしまうので、小劇場では近いぶん細かいディテールとかは伝えやすくなるかなと。

糸川:確かに、大劇場とかだと演技をどれくらいにするか葛藤することが多いです。細かく入れすぎると大きい劇場ではちょっと伝わらないから変えてくれと言われることもありますし。もちろん、言われたら変えますけど、今回は距離が近いぶん、細かい演技を入れられるので楽しみですし、嬉しいですね。

梅津:大劇場で10人くらい舞台上に居る時とか、普通に喋っても誰が喋っているのか分からないから、言う前に何か動作を入れないといけない。それがあることによって、今はこの人が喋っているんだなと、視線誘導にもなるんですけど、それはテクニックでもあり、構造上の問題みたいな部分でもあるんです。逆に、小劇場の場合は気にしなくていいので、自分の中で、普段は取っ払われてしまいがちなものを存分にやれるので、楽しみです。

吉高:小劇場だと、試合の躍動感とかがすごく伝わりやすいと思いますし、お客さんを巻き込んでやれるので良いですよね。大劇場だと聞こえないであろう、靴が擦れる音や呼吸音が聞こえるので、歌やダンス以外のところで作品にどんどん入り込める。そういうのは演者側でも感じ取れるので、また本公演が楽しみです。

本公演を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします

梅津:プレビュー公演の中で、自分の中に浮かんできたもっとこうしたいなと思った部分を、どう解消していこうか考えているところです。お二人に比べてミュージカル経験が無くて、ミュージカルというものに対してすごく苦手意識がありましたし、歌うことは一体なんなんだと、芝居として考えればいいとはいえ、結構分からずにいました。でも前回の公演で、もっと自由にやっていいんだと感じたので、この作品を通して歌うことを素直に楽しんでいけたらと。なので、前回よりは楽しくなると思いますし、皆さんもミュージカルというものに気負いせず、劇場に遊びにきてくだされば嬉しいです。

吉高:上演されるのが2月で冬ですが、アツい作品になると思いますし、それぞれの役に共感するところや、昔そうだったなと思うところがあると思います。ダンスも歌も含め、楽しめる部分が多くあるので、皆さんの心に残り続けるような作品になるよう、役作りもブラッシュアップしていきたいです。楽しみにしていてください。

糸川:作品が面白いのはもちろんですが、普段大きな劇場でやっているような面白くてすごいメンバーが小劇場に集まっている。次はまたいつ会えるか分からないメンバーがこうして巡り合い、ごまかしの効かないような距離感でお芝居でぶつかり合う姿を是非観ていただけたら嬉しいです。作品と役者の面白さを、体感してください。

今回インタビューをさせていただいた、梅津瑞樹さん×糸川耀士郎さん×吉高志音さんの直筆サイン入りチェキを抽選で2名様にプレゼント!



チェキの応募方法は2.5newsのX(旧Twitter)をフォローし、対象ポストをRPをするだけ!

応募締め切りは2024年1月25日(木)23時59分です!沢山のご応募お待ちしております!

※サイン入りチェキは当選者1名様につき1枚とし、XのDMにて当選された方にのみ、ご連絡いたします。その際にチェキの種類は選べません。

※仕様上アカウントをフォローして頂かない場合はDMが送れませんのでご注意ください。

※DM送信後は48時間以内にご連絡が無い場合、当選は無効といたします。

公演概要



ミュージカル「伝説のリトルバスケットボール団」

日程

<東京公演>2024 年 2 月 15 日(木)〜2 月 25 日(日)@草月ホール

<大阪公演>2024 年 3 月 2 日(土)〜3 月 3 日(日)@松下 IMP ホール

チケット:10,800 円(税込、全席指定)

【キャスト】

スヒョン役 橋本祥平、ダイン役 梅津瑞樹、スンウ役 糸川耀士郎、ジフン役 吉高志音

サンテ役 太田将熙 ・ ジョンウ役 平野良

<バンドメンバー>

キーボードコンダクター:田中葵、ギター:朝田英之、ベース:澤田将弘、ドラム:足立浩

【スタッフ】

作 :パク・ヘリム

作曲:ファン・イェスル

オリジナル・プロダクション:アンサン文化財団、IM Culture

演出・振付:TETSUHARU

日本語上演台本・訳詞:私オム

協賛:スポルディング・ジャパン株式会社

企画・制作:株式会社 FAB

主 催:株式会社 FAB、サンライズプロモーション大阪

【公演 HP】http://littlebasketball.jp/

【公式 Twitter】@_littlebasket (ハッシュタグ:#リトルバスケ)

【公演に関するお問い合わせ】info@fabinc.co.jp

©リトルバスケットボール団 製作委員会