TVアニメの最終シリーズ『ドラゴンボール超』「宇宙の神々編」を描いた「ドラゴンボール超 TVシリーズ コンプリートDVD BOX 下巻」(Happinet)

【画像】間違えて覚えてたら恥ずかしい? 『ドラゴンボール』の勘違いポイント(5枚)

有名な名ゼリフは原作に登場しない?

 マンガ『ドラゴンボール』は「週刊少年ジャンプ」で1984年から1995年まで、およそ10年という長きにわたる連載が続きました。TVアニメは、1986年開始の『ドラゴンボール』から始まり、『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』の3作品が約10年にわたって放送。そして『ドラゴンボールGT』の終了から10年以上経った2009年より『ドラゴンボール改』が始まり、続いて『ドラゴンボール超』が放送されています。

 このように『ドラゴンボール』のアニメシリーズは長期にわたって放送され、多くのファンに親しまれてきました。しかし、これだけロングスパンの作品になると、いろいろと勘違いされたまま定着してしまう要素も存在するようです。

 まずは「クリリンのことか―――――っ!!!!!」という悟空の有名なセリフから。この言葉は「悟空が超サイヤ人に覚醒するきっかけになったセリフ」と勘違いされがちです。

 実はこのセリフは、超サイヤ人に覚醒した悟空が、その後のフリーザとの戦いの中で使用したセリフです。

 ちなみに悟空が超サイヤ人に覚醒した直後、フリーザに言い放った正しいセリフは、「オレはおこったぞ――!!!!!」「フリーザー――ッ!!!!!」でした。

 クリリンの死が、超サイヤ人に変身する引き金になったのは確かなので、印象的な「クリリンのことか――」のセリフと勘違いする人が多かったのかもしれません。

 他にも勘違いされやすい要素として挙げられるのが、主人公・孫悟空の定番の決めゼリフ「オッス、オラ悟空!」です。

 あまりにも有名なフレーズですが、実は原作マンガには一度も登場しないセリフということをご存知でしょうか。

 アニメの孫悟空の声を担当する声優・野沢雅子さんがアドリブで言ったのをスタッフが気に入り、予告の決めゼリフに定着したそうです。それから悟空のモノマネなどで用いられるケースが増え、いつの間にか世間でも悟空の定番フレーズとして広まりました。

 ちなみに、1993年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝』でも、ゲームを起動した際に「オッス! オラ悟空!」という声からスタートします。



怒りが起爆剤となりスーパーサイヤ人へ変貌する孫悟空「ドラゴンボールZ HIstory Box vol.3 超サイヤ人孫悟空」(バンプレスト)

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一度も死んだことのない地球人はサタンだけではない

『ドラゴンボール』の世界では主要なキャラが死にまくり、神龍の力によって生き返っているのはご存知の通りです。魔人ブウ編では、ブウが地球を破壊したことにより、界王神の瞬間移動で救われた悟空、ベジータ、ミスター・サタン(と犬のベエ)、デンデ以外の地球にいた人は全滅しました。

 このうちミスター・サタンだけが地球人なので、唯一一度も死んだことのない地球人と言われることがあります。しかし厳密にはこれは間違いで、実は占いババも死んでいませんでした。

 一度死んだベジータを、占いババがあの世から連れて戻った際、悟空が「あの世にはやく逃げてろ」と伝え、あわててあの世に帰っていくシーンが描かれています。ブウが地球を破壊したのはその後なので、占いババは生存したことになります。

 今回は『ドラゴンボール』にまつわる、間違えやすい要素を振り返ってみました。マンガ、アニメ、映画、スピンオフ作品など、長きにわたって多方面に展開している超人気作品だけに、こういう勘違いも生じやすいのかもしれませんね。