漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(以下、『ちいかわ』)の作者である漫画家・イラストレーターのナガノが4月24日、Twitterを更新。入院と手術のため、少しの間Twitterの更新がスローペースになることを報告した。

(参考:【写真】ちいかわのぬいぐるみや限定アイテムなどのグッズ

 Twitterでは病名や病状などは報告されていないが、過労ではないとしている。更新がスローペースになり、漫画の更新はしばらく難しそうであるものの、「何もしないと一生何もしなくなりそうなので、イラストなど描きつつゆっくり復活していければと思います」と直筆のメッセージを寄せた。

 また、今後も「週2のちいかわアニメや新グッズ、イベントなどまだまだお知らせいろいろなので、一緒に楽しんでもらえたらうれしいです!!」と綴り、「いつもキャラクター達を応援いただきありがとうございます!!」と、ファンに向けて感謝の言葉を述べた。

 こうした発表を受けてTwitterでは多くのファンがナガノにメッセージを寄せていた。「ずっと待っています」「スローペースでゆっくりゆっくり復活してください」「ゆっくり療養していたふぁいて、また元気に復活してくだるのをいつまでも待っています」など、復活への期待だけでなく、多忙を極めるナガノの体調を心配し、労うコメントも多かった。

 ちいかわは漫画だけでなく、キャラクターグッズも大ヒットしている。都心の繁華街を歩けば、ちいかわグッズを身に着けている女子高生や若者の姿を見ない日がないほどである。GW中にもちいかわのイベントが各地で行われている。東京駅一番街では、5月7日までポップアップショップ「ちいかわ てんし♥あくま@東京駅」が期間限定でオープンするなど、社会現象化している。

 なぜ、それほど人気が高いのか。キャラクターのビジュアルがかわいらしいことはもちろんだが、世相を反映しているという点にある。3月15日に行われたマンガのキャラクターを讃える「マガデミー賞2022」では、満場一致で審査員特別賞を受賞。その理由に挙げられていたのが、やはり現代の世相を表し人気を博しているという点であった。

■相次ぐ漫画家の体調不良

 最近では漫画家の森薫が原因不明の病気に悩まされていることを報告し、子宮筋腫の開腹手術を予定していることを発表した。それに伴い、漫画雑誌「青騎士」13B号掲載の漫画『シャーリー・メディスン』について、原稿が未完成のままで掲載されていることを編集部が告知、森薫のお詫びのコメントも併せて発表されていた。

 相次ぐ漫画家の体調不良に、ファンの間では健康を心配する声が多数あがっている。漫画家という職業は、人一倍、精神をすり減らすと言われる。ナガノも森薫も多数のファンを抱える人気漫画家だ。手術の成功を祈りたい。そして、術後はゆっくりと療養し、万全の体調で復帰して欲しいと願っている。

文=元城健