「トキトキの実」後継者の有力候補・シャンクスがパッケージの「ONE PIECE ワンピース 14thシーズン マリンフォード編 piece.8」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】おさらい!能力者死亡で移行した悪魔の実(5枚)

時を超える能力は一体誰の手に?

『ONE PIECE』ではさまざまな悪魔の実の能力が出てきますが、なかでも時間を超える能力が得られる「トキトキの実」の存在が判明した時には、大きな反響がありました。今回はネット上で話題となっている、「トキトキの実の現在の能力者」の考察について、詳しく見ていきましょう。

 作中で「トキトキの実」の能力者として描かれたのは、光月トキです。「ワノ国編」では、800年以上前に生まれてから、未来へ移動しながら生きてきたことが明かされています。物語の20年前にモモの助や錦えもんたちを未来へ飛ばした後、命を落としていました。悪魔の実は元の能力者が死ぬと、新たにその能力を持つ実が復活する設定です。トキが死んだ以上、別の誰かが能力を受け継いでいる可能性があります。

 能力を受け継ぐキャラクターとして、最も多く予想されているのは、シャンクスです。その根拠には、「マリンフォード頂上戦争編」で、サカズキに粛清される直前のコビーを助けるシーンにあります。瞬間移動したかのように見えたことから、ネット上でも「前日に新世界にいたのに、翌日にはマリンフォードにいる」「第1話でルフィを助けたときも急に現れたような……」と、以前から不思議に思う声がありました。

 シャンクスが「トキトキの実」の能力で「瞬間移動」しているのであれば、上記の描写は説明がつきます。ただ、トキがモモの助たちを未来に飛ばした際は、ワノ国の同じ場所の20年後に飛ばされていました。このことから「『トキトキの実』は未来の時間へ飛べるが、場所は移動できない」可能性があります。

 ただ、「敵が迫るなか、トキはモモの助たちが『未来のワノ国』に行ければいいと焦っていたので、場所を指定しなかっただけ」「他人を飛ばすときは場所移動できないけど、自分ひとりでの時間移動なら場所も指定できる制限があるのかも」「トキは場所移動まではできなかったが、シャンクスは能力を鍛えて(覚醒した?)瞬間移動できる力まで得ているのではないか」などの考察もあり、シャンクスが「トキトキの実」の能力を得ている可能性はまだ消えていません。

 ちなみに1話で突如現れて、近海の主からルフィを救ったとき、シャンクスは海に浸かっていたので「シャンクス自身ではなく、赤髪海賊団の誰かが『トキトキの実』の能力者(相手を瞬間移動させられる)」という可能性もあります。

 また、トキの夫・光月おでんは過去にシャンクスと同じく、ロジャー海賊団に所属していました。トキも途中まで旅に同行していたため、トキとシャンクスも、面識があったことも考えられます。詳しくは描かれていませんが、もしトキの能力をシャンクスが知っていたなら、トキの死後に世界のどこかに現れた「トキトキの実」を探して、自身か彼の仲間が能力を継承したのかもしれません。

 ちなみに、先ほど書いた通り「『トキトキの実』は時間は移動できても場所は変えられないから、シャンクスが後継者の可能性はない」と仮定した場合、もうひとりの候補として考えられるのは、トキの娘・光月日和です。日和は20年前に未来へは飛ばされず、カッパの河松とともに城から脱出して生き延びていました。トキから、自分の死後に能力を受け継ぐよう言われて、脱出した可能性も考えられます。

 ルフィたちがカイドウやビッグ・マムたちと戦っている最中に、日和が能力を使うような描写はありませんでしたが、「トキトキの実」が単に未来に移動するのみ(過去には戻れない)の能力であれば、「使う理由がないので使わなかっただけ」と考えることもできるでしょう。もし、日和が食べているのであれば、最終章の大事な局面で使う場面があるかもしれません。

 また、トキがどのようにモモの助たちを未来に送ったのか、細かい描写は不明のため、「『トキトキの実』の能力で未来に飛べる時間には下限、上限があるのではないか」「人数制限もあるはず」「ただ触っただけで相手を未来に飛ばすようじゃ危険すぎるし、何か特殊条件があると思う」といろんな考察があり、まだまだ「トキトキの実」は謎だらけです。

 トキの死後、「トキトキの実」を食べたのはシャンクスか、日和か、別の誰かか、もしくはまだ誰も食べておらずどこかにひっそりと存在し、これから誰かが食べるのか、今はまだ分かりません。ただ、今までにないタイプの悪魔の実で、「時間移動」という夢のある能力であるため、「絶対に最終章でまた出てくるはず」「『覚醒』したら過去にも戻れると期待してる」「トキ本人も『空白の100年』の間に生まれてるし、重大なカギを握っていると思う」と、注目が集まっています。