マンガ「自分消火隊」のカット(こしいみほさん提供)

【マンガ】シーツを干しているのに、雨が降っても気にせず寝ている夫! 怒りに燃える妻だったが、「自分消火隊出動!」 本編を読む

怒りで燃え盛る妻に消火隊がかけた言葉は?

 夫婦げんかの対処法について描いたマンガ「自分消火隊」が、Instagramで6000以上のいいねを集め話題となっています。妻がスーパーで買い物中に、急に雨が降ってきました。急いで戻るも、自宅にいた夫はぐっすりとお昼寝中で、洗濯物もびしょぬれに。妻は夫への怒りの炎に包まれますが、そこで妻の脳内に「自分消火隊」が出動してきて……という内容で、「偉すぎます!」「憧れます」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、InstagramTwitterなどでマンガを発表している、こしいみほさんです。こしいみほさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 幼い頃から絵を描くのが好きで、小学生のときはノートにマンガを描いていました。大学時代は手帳に絵日記や旅の記録を描き始め、子供が生まれてからは育児絵日記にシフトしました。絵を描くことそのものも楽しいのですが、将来大きくなった子供たちに読ませることができたらいいなと思いながら、印象に残った出来事を描いています。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

『ころんでもポジティブ』というコミックエッセイを作るときに、自分のネガティブな感情をポジティブに変換しているのはどんなときだろうか、と考えて出てきたエピソードでした。ネガティブな感情を持つこと自体は自然なことだと思うのですが、それをずっと自分のなかにためておくことや、他人にぶつけることは私にとって快適ではありません。

 特にイライラした感情は自分でも不快なのですが、「相手にも言い分があるのかも?」や、「私にも非があったかも?」と考えると少しずつイライラがおさまってきたので、その様子をマンガにしてみました。

ーー「自分消火隊」を呼ぶときのポイントはありますか?

 イライラしたときに「うぉ~消火隊呼ぶぞ~!」と考えると、イライラした感情から少し焦点がズレて、楽しくなってきます。相手の行為に悪意や配慮のなさを感じるときは、必ずしも完全に消火する必要はないかもしれませんが、少し炎を小さくしてから言い方を変えるだけで、気持ちが伝わりやすくなることも多いのでは、と思っています。

ーー今回のエピソード以外に、「自分消火隊」はどんなときに出動しがちですか?

 同居している義両親に、育児のことで意見されたときに出動しがちです。意見の内容自体はほとんどがまっとうなことなのですが、言われてすぐはカチンと来ることが多いです。消火隊が私の怒りを鎮火してくれたあとは、自分ができる範囲で受け入れるようにしています。

ーー怒りの炎を鎮火させる具体的な方法はありますか?

 ひとりでする方法としては、好きなマンガを読んだり、好きなお菓子を食べたり、寝たりすることです。誰かにグチが言えるときは、「も~ほんまに腹立つぅ!! って思ったわ、アハハ!」と、明るくコミカルに話すことで解消できます。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「偉すぎます!」「憧れます」や、「私も無意識に消化隊を呼んでる気がする!」など、共感の意見が多いようでした。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 自分では当然のことすぎて言語化できていない、ポジティブな気持ちの切り替え方がまだあるように思うので、それをマンガにしたいです。あとは、尊敬する父のこともマンガにしたいと思っています。