「25歳説」も浮上したスレッタが描かれた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ティザービジュアル第2弾 (C)創通・サンライズ・MBS

【画像】え、19歳はウソだろ! 「実年齢とギャップ」ガンダムキャラを見る(5枚)

高校生スレッタ・マーキュリーに25歳の可能性?

 日曜夜の放送後には、「ダブスタクソオヤジ」「株式会社ガンダム」といった作中のワードやキャラクターの名前が毎回、Twitterトレンドで上位に来るなど、大きな話題となっている『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。「初の女性主人公」「学園もの」などガンダムシリーズでは初となる試みを数多く取り入れた作品で、物語中に謎の要素が多くミステリーものを観ているような感覚で楽しめるのも大きな特徴です。

 第8話放送後の時点では、本放送よりも前に公開された前日譚「PROLOGUE」に登場した少女エリクト・サマヤの年齢が4歳で、同一人物と思われていた本編の主人公スレッタ・マーキュリーの年齢が17歳という点も大きな謎のひとつ。第6話の作中のセリフで「PROLOGUE」は、おそらく本編の21年前の出来事であることが示唆されたため、エリクト=スレッタの同一人物説が大きく揺らいでいるのです。さらに、エリクトが「ばあば」と慕っていた女性研究者カルド・ナボについて、スレッタにはまったく記憶がないことも第8話で判明しました。

 とはいえ、明らかにティーンエイジャーに見えるスレッタが、実は25歳という可能性もまだゼロではありません。なぜなら、この作品はガンダムだから! 外見と年齢が乖離しているキャラクターは過去のガンダムシリーズでも数多く登場しています。年齢に対する違和感へのツッコミは「ガンダムあるある」なのです。

 代表的な例を挙げると、すべての始まりの作品である『機動戦士ガンダム』では、まだ未成年だったブライト・ノア(19歳)や、アラフィフの貫禄を放つ戦士ランバ・ラル(35歳)、ワイルドなルックスが個性的過ぎて年齢不詳ですが20代はあり得ないと思わせるドズル・ザビ(28歳)が有名。キシリア・ザビ(24歳)は、古いドラマに出る嫁に厳しい姑のような雰囲気があります。今年公開の映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』で主人公級の扱いだったククルス・ドアンは、どう見ても中年男性ですが、TVシリーズでの設定が19歳だったことは有名な話でした。



20歳とは思えない貫禄漂うハマーン・カーン。画像は「RAH DX ガンダム・アーカイブス ハマーン・カーン [限定復刻版]」 (C)創通・サンライズ

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貫禄にあふれた20歳、ハマーン様

 続編『機動戦士Zガンダム』でも、戦闘狂のライバル、ヤザン・ゲーブルは、後に公開された劇場版で27歳という意外な若さが明らかになりました。多くのガンダムファンが「ハマーン様」と呼んでしまうハマーン・カーンの貫禄は20歳とは思えません。『機動戦士ZZガンダム』のライバルキャラであるマシュマー・セロは、巡洋艦艦長という役職や見た目から20代後半の印象でしたが18歳。マシュマーの監視役として登場したセクシーな女性将校のキャラ・スーンは22歳です。

 これらの前例を踏まえると、スレッタが25歳でもまったく不思議はないのですが、物語の展開的にその可能性は薄そう。エリクトのその後や、スレッタとの関係性は、引き続き大きな注目ポイントになりそうです。ちなみに、スレッタが25歳だった場合、『機動戦士Zガンダム』のお姉さんキャラ、エマシーン(24歳)やレコア・ロンド(23歳)も年下。ますます、あり得なそうですね。