家族が留守中、こっそり女装をする父親(寅尾あかまるさん提供)

【マンガ】女装した父親を見た娘、軽蔑のまなざしを向けたかと思いきや? 意外なひと言に「生きててよかった!」 本編を読む

会話のない思春期の娘に女装を見られ、父親ピンチ!?

 ある平日、仕事が休みの父親は、家族が出かけている隙にこっそり趣味の女装をしていました。すると中学生の娘が帰宅。最近娘と会話のなかった父親は、女装姿を見られて娘に軽蔑されると思いますが……?

 寅尾あかまるさん(@akafujipiyokoo1)による創作マンガ『家でこっそり女装したら娘に見つかって泣く話』がTwitterで公開されました。父の女装姿を見た娘の意外な反応に、読者からは「そうきたか」「優しい世界」「さすが親子」「泣ける」「癒やされた」などの声があがり、Twitter投稿は5万いいねを超える反響が集まっています。

 作者の寅尾あかまるさんに、お話を聞きました。

ーー『家でこっそり女装したら娘に見つかって泣く話』のお話はどのように生まれたのでしょうか?

 デパコス(デパートコスメ)のサイトでお仕事させていただいているのですが、取材のなかで、お母さんと娘さん、お父さんと息子さんなど、親子で化粧品やスキンケアの情報を共有しているお話を聞いて素敵だなと思い、そこから生まれました。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「お父さんと娘で化粧のセンスが同じなのがおいしい」というコメントです。女装が娘の価値観ではOKで違和感なく受け入れられたところを描きたくて、「お父さんだから受け入れなくちゃ」ではなくて、「一緒に楽しめるものができてうれしいね!」というところが伝わったのかなとうれしく思いました。

ーー以前『夫の女装が可愛い話』という作品も発表なさっていますが、「女装」というテーマでマンガを描くことについての思いを教えて下さい。

 自己表現として女装をする方がたくさんいらっしゃって、身近なものなんだなと感じていました。女装だけでなく、「本当は自分にはこういう面もあるんだよ」という自己表現を、他人に「それもいいよね」と認めてもらえたらうれしいだろうし、そういうマンガを描きたいです。



単行本『すごい年の差夫婦の話』が発売中(KADOKAWA)

ーー単行本『すごい年の差夫婦の話』が発売中です。お話のあらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?

 定年も近い60歳の男性が若い女性と年の差婚をしたが、実は妻は560歳のエルフで、夫と500歳以上も年の離れた姉さん女房の「すごい年の差夫婦」だった! というお話です。

 パっと見だけでは分からないふたりの関係性や、60歳の夫が妻に子供扱いされているところなどを楽しんで読んでもらえたらと思います。全体的にほのぼのしています。

ーーマンガやその他で、現在のご活動内容や、今後の活動のご予定などについて教えて下さい。

 大丸・松坂屋さんの「DEPACO」というデパコスのメディアコマースサイトで美容部員さんのマンガを連載していました。今後もデパコスに関わる職業の人を描かせてもらうので、ぜひチェックしてください。

 別で読み切りも今後掲載されますので、よかったらTwitterなどを見ていただけたらうれしいです。