『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

【涙が止まらない】主役級だったのに…「いきなり命を落としたキャラクター」を見る(7枚)

「嘘でしょ…?」信じられない、信じたくない引き際

 時には主人公よりも主人公らしく、一人ひとりがストーリーの中心になることもあるメインキャラたち。しかし、そんな重要なキャラでも、信じられないほどいきなり命を落とすこともあります。近年では『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』で、炎柱・煉獄杏寿郎がまさかの退場。そのあまりの早さ・悲しさに涙した方もいるのではないでしょうか。この記事では、メインキャラが突然退場して驚くアニメを3作品ご紹介します。SNSでも「心臓があまりにも痛い」「いまだに信じられない」と話題です。

※この記事には『天元突破グレンラガン』『コードギアス 反逆のルルーシュ』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』登場キャラクターの生死に関わる記載がございます。

『天元突破グレンラガン』



『天元突破グレンラガン』 (C)GAINAX・中島かずき/アニプレックス・テレビ東京・電通

 舞台は遠い未来。人々は地中に穴を掘り、何百年もの間、地下で暮らしていました。「地上なんてものはない」。そう教えられて育ったジーハ村のシモン(CV:柿原徹也)は、毎日仕事で穴を掘っては、村を広げていました。しかし、兄貴分のカミナ(CV:小西克幸)は「地上には光り輝く空があるんだ」と信じ、村の天井を突き破ろうとたびたび挑戦します。

 そんなある日、いつものように村で地震が起きます。落盤を恐れておびえる人々をよそに、地上について村民に呼びかけるカミナ。村長に怒られるカミナでしたが、次の衝撃で天井が破れ、巨大ロボットとライフルを構えた美少女・ヨーコ(CV:井上麻里奈)が落ちてきて――?

『天元突破グレンラガン』は、アニメ制作会社「GAINAX」が手掛けたオリジナルアニメで、2007年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞など、数々の受賞歴がある人気作品です。本作では、皆から「アニキ」と慕われるカミナが、第8話「あばよ、ダチ公」において、敵の猛攻により倒されてしまいます。

 巨大メカ・ガンメンに乗り、「お前が信じる、お前を信じろ!」をはじめとした熱い名言で、シモンたち「大グレン団」を率いるカミナ。第8話では、続々と増える仲間たちとともに、要塞型のガンメン・ダイガンザンを乗っ取ろうと決意します。

 なかなか戦いに集中できないシモンを殴って一喝するなど、いつも通り活躍するカミナ。しかし、敵の下からの急襲に続き複数人からの攻撃を受け、とどめに槍で一突きされてしまいます。生存は絶望的かと思われましたが、最期の力を振り絞って立ち上がるカミナ。シモンを勇気付け、合体して敵を見事大破します。

 しかし、それと同時にカミナは燃え尽きてしまいます。「あばよ、ダチ公」のひと言とともに、こときれてしまうのでした。一度は復活したかと思われたカミナの死に、大きなショックを受ける一同。雨も降りだし、ガンメンたちもまるで涙を流しているよう。大グレン団の中心だったカミナの退場は、視聴者たちに大きな驚きを与えました。この作品は、「dアニメストア」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

『コードギアス 反逆のルルーシュ』



『コードギアス 反逆のルルーシュ』 (C)SUNRISE/PROJECT GEASS・MBS Character Design (C)2006 CLAMP

 皇暦2010年、日本はブリタニア帝国の属領となり、「エリア11」と呼ばれるようになりました。日本人は「イレヴン」と呼ばれ差別されながらも、帝国内でブリタニア人と共存することに。アッシュフォード学園に通うルルーシュ・ランペルージ(CV:福山潤)は、ある日突然、ブリタニア軍とテロリストの戦いに巻き込まれてしまいます。

 そこで偶然にも、軍に所属している幼なじみの枢木スザク(くるるぎ・すざく/CV:櫻井孝宏)と再会したルルーシュ。しかし、居合わせた少女とルルーシュをかばおうとしたスザクは、銃で撃たれてしまいます。少女はC.C.(シーツー/CV:ゆかな)と名乗り、ルルーシュに「ギアス」という名の不思議な力を授けて――?

『コードギアス 反逆のルルーシュ』は、『プラネテス』の大河内一楼氏と『無限のリヴァイアス』の谷口悟朗氏が原作を務め、アニメ制作会社サンライズが手掛けたオリジナルSFロボットアニメです。本作では、ブリタニア帝国第三皇女であるユーフェミア・リ・ブリタニアが、まさかの最期を遂げます。

 第22話「血染めのユフィ」で、ユーフェミアは日本人のための行政特区を立ち上げるべく、記念式典に参加します。加えて、反ブリタニア勢力・黒の騎士団を率いるゼロ(=ルルーシュ)の受け入れを皆に認めさせるべく、皇位継承権も返上。自らの名を返上したことでギアスも効かなくなり、ルルーシュとも和解に至った――はずでした。

 和解したルルーシュと話していたユーフェミアですが、ルルーシュが冗談で「例えば、日本人を殺せって言ったら――」と口にしたとたん、ルルーシュのギアスが暴走。ユーフェミアはギアスにかかってしまい、「兵士の方々、皆殺しにしてください!」と、日本人を虐殺する命令を出してしまうのでした。

 暴走するユーフェミアを止めるべく、涙ながらに彼女を撃つルルーシュ。スザクに運ばれたユーフェミアでしたが、「日本人の皆さんは喜んでくれた?」と最期まで日本の行く末を案じながら、静かに息を引き取りました。ルルーシュと和解した途端、取り返しのつかないギアスにかかってしまったユーフェミア。志に反して、血まみれになりながら笑顔でマシンガンを撃つ彼女の痛々しい姿に、衝撃を受けた方もいるのでは。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』



『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 (C)創通・サンライズ

「厄祭戦」と呼ばれる大戦争が終結してから約300年後の、P.D.323年。強大な軍事組織「ギャラルホルン」の監視下に置かれた地球では、4つの経済圏による分割統治が行われていました。一方、地球の統治下にある火星は貧困に苦しんでおり、独立運動を行う少女・クーデリア・藍那・バーンスタイン(CV:寺崎裕香)が交渉のため地球に向かおうとしていました。

 火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」に所属する三日月・オーガス(CV:河西健吾)たちは、クーデリアの護衛任務を受け、彼女と地球に向かいます。しかし三日月たちは、反乱の芽を摘み取ろうとするギャラルホルンに襲撃されて――?

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、宇宙世紀とはまた異なる世界観を持つ「アナザーガンダム」のひとつで、本作では「少年兵たちのロードムービー」をテーマに物語が展開します。三日月と共にCGSに所属するオルガ・イツカ(CV:細谷佳正)は、自らが立ち上げた少年兵集団・鉄華団の仲間をかばい、無念の死を遂げます。

 CGSへクーデターを仕掛け、オルガを団長として結成された鉄華団。しかし、規模の拡大や勢力争いなどを経て、ギャラルホルンから追われ、火星で完全包囲される形に。オルガは団員たちを生かそうと、第48話「約束」で元アーブラウ代表の蒔苗東護ノ介(まかない・とうごのすけ/CV:麦人)に相談。地球へ行き個人情報を書き換えるという、生き延びる方法を見つけます。

「これからも、俺たちが立ち止まらない限り、道は続く」。オルガが安堵しながら、移動経路確認のために建物を出たとき、車から現れた男たちが銃を乱射。側にいた少年団員・ライド・マッス(CV:田村睦心)をかばったオルガは、背中にいくつもの銃弾を受けます。銃を撃ち返し、男たちを追い払ったものの、オルガの下には大きな血だまりが。

「団員を守んのは俺の仕事だ」と歩き出すものの、前のめりに倒れてしまいます。前に伸ばした左手で先を指さしたオルガは、「止まるんじゃねぇぞ……」と言い残し、息を引き取ったのでした。全50話の終盤に、戦闘シーン外で突然の死を迎えたオルガ。戦争の非情さと、最期まで団員たちを思うオルガの言葉に、大きな喪失感を覚えるシーンです。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

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 物語の進行に大きく関わるメインキャラであればあるほど、その突然の退場には驚きと喪失感が付きまといます。退場後の仲間たちの反応も、落ち込んだり、やけになったり……と、見ているこちらが胸を痛めるほど。作品に欠かせない重要なシーンですが、視聴の際は心してご覧ください。

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