アーニャの受験の様子が描かれたTVアニメ『SPY×FAMILY』MISSION:4「名門校面接試験」メインビジュアル (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

【画像】声が6歳じゃない(笑)生徒のクセも強すぎ(8枚)

アーニャが通う名門「イーデン校」とは?

 2022年10月よりTVアニメ第2クールが始まる『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』で、アーニャが入学した「イーデン校」。東国の名門校で、政財界の要人の子息が通うエリート学校です。物語の舞台としても多く登場しますが、いったいどんな学校なのか? 今回はその「イーデン校」について深掘りします。

エリートが集う名門「イーデン校」の全校生徒は?

 イーデン校は全13学年制で6~19歳までの生徒が通います。全校生徒は約2500人で、アーニャの同学年にあたる新入生は228人です。名門校とはいえ、合格しても毎年数人の辞退者がいるようで、補欠合格だったアーニャはその辞退者が現れたため、ギリギリですが入学することができました。このとき同校教師ヘンリー・ヘンダーソンが、ロイド・フォージャーに見せた資料によると、アーニャ入学の年の補欠合格者は20人いたようです。

難関試験を突破しなければ入学できないエリート校 要人の子息がたくさん!

 アーニャが苦労した入試。筆記試験だけではなく、二次審査も隙のない厳しさがあります。二次審査は、受験者と両親出席が必須の面接で、しかも、この面接日、校門をくぐった瞬間から受験者と両親は教師に監視され、振る舞いが「相応しくない」と烙印(らくいん)を押されれば、問答無用で不合格とされます。いざ面接が開始されても、圧迫面接もあるので非常に厳しいところがあります。

 そんな狭き門を突破した生徒は、大手軍事企業ブラックベルCEOの娘「ベッキー」や人民議会の副議長の娘、保安局要人の息子、グルーマン製薬社長の息子などVIPばかり。国家統一党総裁「ドノバン・デズモンド」の次男でアーニャのクラスメイトとなる「ダミアン」もいます。

優秀な生徒には「星(ステラ)」が与えられ、やがて「皇帝の学徒」に…

 同校の特徴ともいえるのが、「星(ステラ)」と「雷(トニト)」制度です。「星」はいわゆる褒賞で、中間考査で各教科の首席と次席にひとつ授与されるほか、社会貢献や犯罪者の逮捕協力などでも与えられます。アーニャはプールでおぼれた少年を人命救助し、ひとつ獲得しています。

 この星を8つ集めると「皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)」と呼ばれる特待生になります。これになると、彼ら専用の学食を使用でき、彼らとその親、そしてOBのみが参加できる「懇親会」に参加できます。この懇親会は要人ばかりが集まり、そのなかにはダミアンの兄で特待生の「デミトリアス」もおり、父「ドノバン」も出席します。「黄昏」改めロイドは懇親会に出席し、ドノバンに接触するのが最大の目的でもあります。

 一方で罰にあたるのが「雷(トニト)」です。テストでの赤点などの成績不振や服装、言葉の乱れなどの不品行の生徒に罰点として与えられ、8つ集めてしまうと、退学処分となります。アーニャは初対面のダミアンをぶん殴り、「雷」ひとつを科せられています。



入学したアーニャが心配でならないロイド TVアニメ『SPY×FAMILY』MISSION:7「標的の次男」メインビジュアル (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

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クセ強教師陣!「雷」授与に快感すら覚える者も

クセ強めな教師陣がエリート育成

 歴史がありと品位が高い同校であるがゆえ、教師陣は厳しくクセの強い人物が多くいます。先代校長の一人息子で、アーニャに圧迫面接を食らわせた「マードック・スワン」(47)は無神経を擬人化したような人物。面接時のアーニャに「今のママと前のママどっちが高得点か?」というデリカシー皆無な質問をぶつけました。

 さらに前述した、「ヘンリー・ヘンダーソン」(66)は、同校の格式や伝統を重んじ、「エレガント」が口癖の先生。歴史担当で、アーニャの3組担任ですが、そもそもは寮長クラスだったものの、スワンの品のなさに顔面パンチを浴びせ、初等生担当へと処分されたようです。 ちなみに作品で描かれた3組の体育や図工の授業では担当が病欠したため、代わりにアンダーソンが受け持ちました。

 そして、アニメでは今後登場が予想される、「クセの極み」ともいえるのが風紀委員の「ドナ・シュラーク」。些細な風紀違反に対しても「雷」を科し、退学に追い込んだ生徒は100人以上とも言われています。そこでついたあだ名は人呼んで「トニトおばさん」。大病から復帰したばかりのドナは、早速持ち物検査を実施し、「トニトフェスティバル」を敢行。バシバシ「雷」を与えていきました。

一流シェフが腕をふるう食堂では幻のスイーツも

 生徒たちが利用する食堂も豪華です。一流のシェフが毎日、エレガントな料理を振る舞い、好きなメニューを注文できますが、アーニャはオムライスという庶民的な料理を好んで注文するようです。

 また、どこからともなく元宮廷料理人のパティシエがやって来て、極上のスイーツを作ってくれます。ウワサでは、食べた者の多くが皇帝の学徒になったことから「食べればたちまち頭が良くなる」とされ「知恵の甘味」と名付けられ生徒がこぞって求める幻のスイーツとなっています。ちなみにアーニャもこのスイーツ「マカロン」をゲットしました。

 歴史が深く、敷地も広いイーデン校。これからたくさんの規則やイベント、施設が登場すると思いますので、同校の知識を深めれば物語をより一層楽しめるでしょう。