夏の日差しのなか練習走行を行ったRCカー「ホットショット」(以下すべて筆者撮影)

【画像】便利すぎる! RCカーのラップタイムを計測してくれる機器 (4枚)

レースに備え、コース取りの確認

 多忙な日々を送る現代人にとって、心のオアシスは絶対に必要です。

 筆者にとって、千葉県冨里市の「新北総サーキット」で愛機のホットショットやグラスホッパーと戯れる時間がそうなりつつあります。虫の声を聞きながら大型扇風機に吹かれ、冷たい麦茶やコーヒーを味わいながらマシンをいじるのは至福の時間です。願わくば、もう少し気温が下がるといいのですが。秋が待ち遠しい。

 さて、夏の盛りのある日、筆者はいつものようにコースを訪れました。実は間もなくレースが開催されるので、その練習のためです。以前にレースに参加したときは4WDとグラスホッパーのレースに参加して両方とも最下位だったため、次こそはもう少しマシな成績を残したいと、心の奥に眠っている少年時代の自分がささやくのです。

 カスタマイズが足りない、練習が足りない、年季が違う……勝てない理由はいくらでも思いつきますが、言い訳ばかりして「負け」を当たり前のように受け入れるようになったら、人間あんまり良くありません。時間がなかろうが体力が落ちようが年を取ろうが、やるからにはちょっとでも上を目指し続けたいものです。

 ただ、最近はせっかく時間をひねり出してコースに出かけても、雨に祟られることが多く、なかなか走行ができません。今回はなんとか天気予報で「晴れ」の日にスケジュールを確保できたので、できるだけ多く練習したいと思っていますが、無理をするとおそらく熱中症になるので水分ミネラルの補給も欠かせません。小刻みに休憩をはさみつつ、2本のリポバッテリーを交互に充電しながら、連続走行でなんとか少しでも腕を上げようと試行錯誤を繰り返す練習となりました。

 この日、まず取りかかったのはコース取りの確認。レースでは最短ルートを互いに奪い合う形になりますが、前回の自分はタイヤを新品に交換したばかりでマシンの挙動そのものが変化してしまっていたため、自分のマシンの最短ルートが何なのかを把握できていなかったのです。さまざまなルートを模索しながら実際に走らせ、一番距離が短くなるコースを確認しながら、ひたすら練習を重ねます。



今回「ホットショット」の練習走行を行った、RCカー専用コース「新北総サーキット」

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タイムを計りながらの実戦練習

 夏の太陽の下で、小刻みに休憩を取りながらひたすら「ホットショット」を走らせていたところ、オーナーさんから「タイムを計りながら走った方が良いよ」と声がかかり、タイムを計測する機材であるポンダーをお借りして、今の自分がどのくらいのタイムを叩き出せるのかを確認してみることにしました。

 レースの時はホットショットにポンダーを取りつけるだけでもひと苦労でしたが、あれから簡単に取り外しができるように改造を施したので、作業は短時間で完了。即座にコースに入れるようになったのは少し進歩したということでしょう。

 まずは20周してタイムをチェックしたところ、ベストラップが16秒578。平均すると16秒台後半となりました。競争相手がいないので速いのか遅いのかはわかりませんが、まだまだ速くなるはずです。コース取りの無駄を省き、スロットルを絞るタイミングなども考え直し、少しずつ走りを詰めていきます。

 2回目の計測ではベストラップが16.052。平均では16秒3前後でラップを刻めるようになっていたので、やはりタイムを計りつつ考えながら走らせると確実に早くなるようです。しかしここでマシントラブルが発生。左に傾いて走るようになってしまったので、いったん計測を中止しマシンの状態をチェックしたところ、枯れ草がマシンに絡みついていたので取り外したところ、すぐに元通りに。

 また、ホットショットがコース上で少し滑るような挙動を見せていたので、チェックついでにフロントのダンパーを調整して少し柔らかくしてみたのですが、これは上手くいきませんでした。

 3回目の計測では平均で16秒台後半に落ちてしまったので再びダンパーを固めにし、再度計測しようとしたのですが、ここで体力が尽きてしまいギブアップ。この日はやや涼しめだったのですが、それでも夏の太陽に容赦なく体力を奪われてしまいました。本音を言えばもっと走り込みたかったのですが、それでも100周はできたのでよしとします。

 さて、レース本番で成果を出せるように頑張らないと!