改造を済ませた筆者のグラスホッパー。これでレース出場の準備は万端……?(以下すべて筆者撮影)

【画像】暴れる「グラスホッパー」を抑える! 改造のビフォーアフター(5枚)

グラスホッパーはバッテリーの蓋が落ちやすい

 いや、本当に暑いですね。溶けるような暑さとはまさにこのことでしょう。

 筆者が子供のころは30度あったら「今日はそんなに暑いんだ!」という感じで、32度もあったらとんでもない猛暑扱いだった記憶があります。現代のように簡単に35度を記録するようになったのは、やはり地球温暖化が進行したためなのでしょう。筆者の同年代の人間は、地域や学校でスポーツの指導をやっている世代に当たりますが、自分が子供のころと同じノリで運動させると熱射病がらみの事故を起こすと思うので、気をつけてほしいものです。

 さて、今回の「大人のRCカーライフ」ですが、前回ホットショットをレース仕様に若干改装したので、今回はグラスホッパーに手を入れることにしました。いつもお世話になっている新北総サーキットさんでは4WDバギーのレースとグラスホッパー系マシンのレースに参加できるのですが、バギー系のレースはホットショットの性能ではほかのマシンに歯が立たないので練習してもおそらく勝負にはなりません。多少なりとも勝ちたいのであれば、レギュレーションが固定されているグラスホッパーに力を入れたほうが良いというのが現状なのです。

 具体的にどこを改造するのかと言いますと、まずはマシン下部のバッテリーの蓋を固定できるようにする必要があります。実はこのパーツ、走行中に外れやすいという問題点を抱えています。特にグラスホッパーは飛んだり跳ねたり転がったりしやすいマシンです。いくら上手く走らせようがレース中に外れたら勝負にならないので、まずこれをなんとかしなければいけません。

 今もグラスホッパーを愛好する方はかなり多く、こういった改造についても動画を公開している方がおられたので、それを参考にサーボホーンを加工し、バッテリーの蓋の横にネジ止めしてレバーのように動かせるようにします。さらに蓋の側も少し削り、ホーンをはめ込めるようにすれば完成です! 思ったよりも簡単に改造できました。



走行中に外れやすい、「グラスホッパー」バッテリーの蓋。ここから、レバーで固定する方式に改造を施した

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「グラスホッパー」のリアにも手を加える

 ここで試験走行……といきたかったのですが、急に雨に降られてしまったので、この日は諦めて前々からやろうと思っていたリア部分の改造を行うことにしました。グラスホッパーは非常に跳ね回りやすいマシンなのですが、この原因のひとつとして、リア部分のパーツ構成が他のマシンと比べると単純化されているため、地面ではねた時の衝撃がそのまま反映されてしまう点が挙げられます。

 この問題を解決するため、今回はメカボックスをボディに固定しているパーツをホーネットのものに交換し、パーツのへこみの部分にシャフトを通して可動域を確保し、衝撃を吸収できるようにしました。この改造は以前からやろうと思ってパーツも購入していたのですが、なかなか手をつけることができなかったので、むしろ雨さまさまといったところでしょうか。

 こういう改造をしていると、ホーネットとグラスホッパーのパーツは簡単に融通が利くので兄弟機なのだと実感します。いずれホーネットも組んでみたいものです。

 さらに、リアへ3本目のダンパーを入れられるように、パーツを一部削っておきます。こちらは新しくダンパーを手に入れたら取り付けることになるでしょう。跳ね回りがさらに少なくなれば、かなり走行性が安定するはずです。

 また、ボディを固定する支柱を止めていたイモネジが抜けやすくなっていたので、軽くドリルを入れてネジ穴を整え、長いイモネジに交換して補強しました。レース中にボディが外れたらみっともないですからね。

 2時間ほどかけて、できる限りの改造を施したので、なんとか雨が止まないかと祈っていたのですが、雨レーダーで確認したところ望み薄と判明。仕方ないのでこの日はここでお開きにしました。多忙で日程をずらせないのは社会人のつらいところです。というか2022年の7月は雨が多すぎてスケジュール調整もかなり厳しい状況でした。梅雨が2回来るなんて聞いてないよ令和ちゃん。次回は適度に晴れて適度に涼しいことを期待します!