毎話映画並みに泣ける! 2021年は涙腺崩壊アニメが豊作

 笑える作品や伏線回収がすごい作品など、近年のアニメ作品にはさまざまなジャンルのものがそろっています。なかでも、根強い人気を誇っているのが「泣ける作品」。登場人物たちの行動に心揺さぶられる体験は、唯一無二の経験と言えるかもしれません。この記事では、そんな「泣けるアニメ」を近年に放送された作品から3つ、ご紹介します。SNSでも「1話から泣ける」「一気に見て涙が枯れ果てた」と評判です。

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『不滅のあなたへ』(2021年4月~放送)



『不滅のあなたへ』 (C)大今良時・講談社/NHK・NEP

 不死身の存在である、フシ(CV:川島零士)。フシは最初「球」の姿をしていましたが、外界からの刺激を通して、石やオオカミへとその姿を変えていきます。フシは「刺激を受けた物の姿へ変化できる能力」と、「死んでも再生できる能力」を持っていたのです。

 旅の先々でフシはさまざまな人と出会い、生きる術や感情を学びます。しかし、大切な人との出会いもあれば、別れがやってくることも。たびたび現れる宿敵・ノッカーとの戦いを経て、不死身のフシは永遠の旅を続けます。

『不滅のあなたへ』は、同名マンガ(作:大今良時/講談社)を原作としたアニメです。原作の累計発行部数は、300万部を突破。2016年の第43回講談社漫画賞で少年部門を受賞している、人気作品です。フシが人間の感情を理解すればするほど、フシが不死身であることが、視聴者の胸に迫ります。

 フシは当初、人の姿を獲得したものの、人間性まで獲得したわけではありません。人とのかかわりを通して、言葉や礼節、食事の方法などの「人間らしさ」を学んでいきます。しかし皮肉にも、人間らしさを教えてくれたのは、村のいけにえに選ばれた少女・マーチ(CV:引坂理絵)や、体を改造された少年・グーグー(CV:白石涼子[2])といった、訳ありの人間たちでした。

 不死身のフシは、さまざまな時代や場所で「刺激を受けた人」の姿を獲得し、別れを経験しながらもひとり長い時を生きていきます。その力強さと「生きること」の悲しさ、出会う人々の抱えるドラマが重厚で、「第1話ですでに泣いた」「何度も泣かされた」との感想も多い本作。最初は「球」だったフシが、人間の姿を獲得するまでを描いた第1話を、まずはご覧ください。なお、2022年秋には、Season2放送が予定されています。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』(2021年4月~放送)



『Vivy -Fluorite Eye's Song-』 (C) Vivy Score / アニプレックス・WIT STUDIO

 AIの働く複合テーマパーク「ニーアランド」のキャスト・ヴィヴィ(CV:種崎敦美)は、史上初の自律人型AI。「歌でみんなを幸せにする」という使命を胸に、ほぼお客のいないステージで日々歌い続けていました。

 そんなある日、いつものようにステージに立ったヴィヴィは、何者かの接触を受けます。接触してきた「マツモト(CV:福山潤)」は、自称「100年後の未来からやってきたAI」。そして、「僕と一緒にAIを滅ぼしてほしい」と頼んできて――?

『Vivy -Fluorite Eye’s Song-(ヴィヴィ ‐フローライトアイズソング‐)』は、『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作者・長月達平さんがシリーズ構成・脚本を務めるオリジナルアニメです。「AI」と「歌」を主題とした本作は、歴史を修正するために、とある2体のAIが奮闘する姿を描いています。

「SFヒューマンドラマ」と銘打たれた本作の製作は、『甲鉄城のカバネリ』を手掛けたアニメ制作会社「WIT STUDIO」。バトルシーンの迫力も満点です。本作ではヴィヴィがさまざまなAIと出会いますが、未来の戦争を防ぐために、彼女たちを助けられないという矛盾を抱えます。

 未来の戦争を防ぐため、ヴィヴィが協力している「シンギュラリティ計画」。しかしこの計画では、歴史の修正点である「シンギュラリティポイント」以外を改変することはできません。未来を守るためには、各ポイントのキーとなるAIや人間が危機に陥っても、勝手に助けることはできないのです。

 シンギュラリティ計画の意味や、自分の本来の使命とのギャップに、葛藤するヴィヴィ。「心を込める」とはどういうことか、人とAIの違いとは何か。目を見張るほど美しい作画も相まって、視聴者に深い問いと感動を投げかけます。特に「もはや劇場版」と称された第6話は、驚きの展開に涙を禁じ得ないでしょう。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Netflix」などで見ることができます。

『王様ランキング』(2021年10月~放送)



『王様ランキング』 (C) 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会

 国の豊かさや王様自身の強さを総合し、各王がランキングされる「王様ランキング」。主人公のボッジ(CV:日向未南)は、王様ランキング7位を誇るボッス王の長男です。しかし、ボッジは生まれつき耳が聞こえず、口もまともにきけません。

「世界一立派な王様になる」と夢を抱くボッジでしたが、家臣や民衆はボッジのことを「王の器ではない」と、さげすんでいました。そんなある日、ボッジは暗殺集団「影の一族」の生き残りであるカゲ(CV:村瀬歩)と、初めての友達(?)になりーー?

『王様ランキング』は、同名マンガ(作:十日草輔/KADOKAWA)を原作としたアニメです。原作はWebマンガサービス「マンガハック」で連載されており、コミックスは累計発行部数150万部を突破しています。

 童話のような作画や世界観とは裏腹に、ボッジの弟・ダイダ(CV:梶裕貴)、ボッジの母・ヒリング(CV:佐藤利奈)など各キャラクターの思惑が交錯。物語が進むにつれ、その実情が少しずつ明らかになってきます。そんななか、皆にさげすまれながらもひたむきに頑張るボッジの純粋さが、視聴者の涙を誘います。

 かわいらしい作画から、「子供向けアニメ」という印象を持たれがちな本作。しかし、「耳が聞こえないから」とボッジの目の前で彼を馬鹿にする臣下たちや、なぜかボッジだけに厳しいヒリングなど、その生々しさは現実味たっぷりです。

 ボッジのあまりの不遇さにも泣けますが、それでも愚直に頑張るボッジの姿を見て、心打たれる周りの大人たちにも注目です。特に、ボッジが初めての友達を得る第2話は必見。気になった方は、ぜひ2話までご覧ください。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。

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 泣けるアニメを見ると、日頃のストレスが浄化されて、心もすっきりする気がしませんか。「最近泣いてないな」と思った方はぜひ、疲れた心を泣けるアニメでリフレッシュしましょう。

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