ピンク色の髪に緑色の大きな瞳を持つアーニャの無垢な笑顔が可愛い! TVアニメ『SPY×FAMILY公式スタートガイド ANIMATION×1st MISSION』(集英社)

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エスパー少女アーニャは娯楽と家族愛を求める少女

 戦争を引き起こそうとしている危険人物に接触し、無用な戦いを食い止めるために奮闘するスパイ・黄昏(たそがれ)がミッション成功のため疑似家族を作り、正体を隠したまま日常生活をすごしていく人気作『SPY×FAMILY』。登場人物たちが人には言えない秘密を持ちながら展開していく物語は、目が離せません。なかでも、黄昏が扮するロイド・フォージャーの娘として共同生活をしている人の心が読めるエスパー少女アーニャ・フォージャーは、見た目はもちろん、言動もとても魅力的なキャラクターです。時には強烈な顔になることもあるのですが、それすらかわいく見えてきます。今回は、アーニャ・フォージャーのかわいすぎるポイントを振り返ります。

好奇心旺盛な少女で、ワクワクしている姿がかわいい

 ミッション達成のため、東国のエリート校「イーデン・カレッジ」に子供を入学させ、ターゲットであるドノバン・デズモンドに接触するチャンスを手にしようと画策する黄昏は、精神科医「ロイド・フォージャー」と名乗り、施設からできるだけ賢い子供を引き取ろうとします。そこで出会ったアーニャは6歳と言い張ったり、彼の心の声を呼んでクロスワードを説いて見せたりしたことで、賢い子と認められて引き取られました。

 スパイアニメが好きなアーニャにとって、ロイドの存在は憧れそのもの。また、母の存在が必要と知ると、仕立て屋で出会った女性・ヨルが実は殺し屋であることをテレパシーで知って「ははいなくてさみしぃ〜」と言い出し、ロイドが彼女を母役にするよう焚きつけます。そうして刺激的な展開を自ら作り上げてワクワクしている姿は、とてもかわいらしく思えます。

 ただし、好奇心旺盛過ぎて余計なことに首を突っ込み、危ない人に命を狙われたり人質にされたりしてしまうこともしばしば……。それでも彼女のわくわくは止まりません。

勉強嫌いで言葉足らず。ワードチョイスでドキッとすることも…

 ロイドから自分のことはお父様と呼ぶようにと言われるアーニャですが、同じマンションの住人に挨拶をする時には「ずっとまえからちちのこどものアーニャです」といらない言葉をつけ足すこともあります。また、デズモンドの息子が同じクラスと知って家族ぐるみで仲良くしようと計画するロイドの思惑を読んだアーニャは初対面でいきなり「アーニャおまえんち行きたい」と言い出してしまいました。

 さらに、入試面接を無事突破するため、美術館で一流のアートに触れた際は、裸体の女性の絵をみて「すっぽんぽん」といい、首だけの石像と首のない石像を指さしては「くびちょんぱ、からだちょんぱ」と言います。非常に子供らしいのですが、ロイドを焦らせてしまうアーニャは、読者をクスっとさせてくれる存在です。「おでかけ」を「おでけけ」と言ったり、「大丈夫です」は「だいじょうぶます」と言ったりと、普段の言葉づかいのつたなさも実に子供らしくてかわいいです。

※この先の記事では重大なネタバレには触れませんが、『SPY×FAMILY』のまだアニメ化していない範囲の内容を書いているのでご了承の上お読みください。



伏線の匂いが漂うぬいぐるみ「キメラさん」とはいつも一緒なアーニャが表紙の『SPY×FAMILY』 第2巻(集英社)

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二ヤリ顔でイジメられても負けない。今の家族が大好きだから頑張る素敵な女の子

忘れられない顔芸

 ダミアンの言葉に苛立ちを覚えたアーニャは、殺し屋の母・ヨル直伝の必殺パンチを食らわせようとしますが、すぐに手を出してはいけないという教えを思い出してグッとこらえます。そして友好的に振舞おうと、アーニャはほほ笑むのですが、その顔は「ニコリ」というよりも「二ヤリ」という感じでした。ダミアンがカッとなって意地悪をしようとするのも無理はありません。結局彼女はダミアンからのイジメに堪忍袋の緒が切れ、入学早々彼に一撃を食らわせ大泣きさせてしまいます。

 また、ワガママなクラスメイト・ベッキーが自分を下に見ていると読み取るとプイッとしたり、ヨルの弟・ユーリ・ブライアのシスコンぶりを見るなりゲップしながら呆れた表情をしたり……。本当に子供ですか?と言いたくなる顔芸を見せてくれるので、飽きません。

捨てられたくない、一緒にいたいという気持ちで頑張る

 アーニャは組織の実験体として生み出された過去を持っています。「被検体007」と呼ばれ、勉強ばかりさせられる日々に嫌気がさして施設を抜け出し、それ以降は自分がエスパーであることを隠して日々を過ごしていました。里親が見つかるも施設に戻されること4度、ロイドが彼女を見つけた時の施設の管理人からも「不気味な子供」と言われています。

 何度も捨てられた過去を持つためか、ロイドがアーニャが任務に不向きなのではと思うと「捨てないで」と泣きわめいて困らせるというエピソードもありました。また、ミッション成功のために学校から評価されることが大事だと分かると、自分なりに奮闘するがんばり屋な一面を見せてくれるので、応援したくなってしまいます。

 ロイド、ヨルと一緒に過ごす時間がとても楽しく、面接時に両親に点数をつけるならどのくらいかと聞かれた時には「ひゃくてんまんてんです」「ずっといっしょがいいです」と言い出すアーニャ。面接が失敗したら、一緒にいられなくなると強い不安を抱く一面があります。それだけ彼女にとって、ロイドとヨルと共に暮らす時間が大切で、このまま続いてほしいと望んでいるのです。

 ミッション成功のため、殴ってしまったダミアンに対してもちゃんと謝罪をして仲直りを試みるのですが、そのせいで彼はアーニャへの恋心を抱いてしまいました。しかし、そんなダミアンには全く見向きもせず、ロイドの任務遂行のため、そして世界平和のために奮闘するアーニャ・フォージャーは、これからも見守っていきたいキャラです。かわいい場面だけでなく、彼女の成長も気になりますね。