MCU、といえばマーベル・シネマティック・ユニバースのことですが、韓国ではマ・ドンソク・シネマティック・ユニバースを意味するワードでもあります。
昨年は『エターナルズ』(2021年)で本家MCUに参戦、さらに日本のLDH JAPANとエージェント契約を締結。最近はめでたく結婚もされて、今後は主演作『悪人伝』(2019年)をシルヴェスター・スタローン製作、本人が再び主演するハリウッド・リメイクが控えているなど、自身のユニバースを拡大し続ける人の皮を被ったハルクバスター、マ・ドンソク。
そんなマ・ドンソク・シネマティック・ユニバース作品の中でもトップクラスに彼の無敵ぶり&限度を超えた愛嬌を堪能できる『犯罪都市』(2017年)の続編、『犯罪都市 THE ROUNDUP』が遂に日本公開!
鬼刑事マ・ソクト誕生
『犯罪都市』といえば、鬼刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)が凶悪な韓国系中国人犯罪者たちと激闘を繰り広げる刑事ムービー。あまりの面白さに、インドでは『Radhe』(2021年)というタイトルでリメイクされている。
当然、インド映画なのでミュージカル・シーンをトッピングしただけでなく、本家にはないカーチェイスやヘリコプターのアクションなどを追加してゴージャスな映画に仕上げている。が、気になる評判はインドでも微妙……。
広告の後にも続きます
その理由はハッキリしてますよ。マ・ドンソクが主演していないからですよ!
って、元も子もない言い分ですが、そもそも『犯罪都市』は企画&製作も兼ねたドンソクのこんな想いから作られているんです。
ジャッキー・チェンの映画は、どれもジャッキー・チェンがいないと成立しない物語。ジャッキー・チェンにしかできないアクションがある。それが、いつも羨ましかった。自分もマ・ドンソクにしかできないアクション映画を作りたい。
そして、ドンソクの魅力がパンパンに詰まった映画『犯罪都市』が誕生したんです。つまり、ジャッキー・チェンの『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)やブルース・リーの『燃えよドラゴン』(1973年)を、他の俳優主演でリメイクしようとするのと同等のことをインド映画はしてしまったんですよ。
「『犯罪都市』は、自分が俳優としてやりたいことが最も込められている作品で、キャラクターもこれまで演じてきた役の中で最も自分に近い」
そうドンソクが語る『犯罪都市』のマ・ソクト刑事の魅力とは? まずは着ているスーツが破れそうな、キン肉マン消しゴムのごとき屈強なボディ。そんなワガママ・ボディから繰り出される、少年時代から学んでいるボクシングをベースにした格闘アクションでは規格外のパワフルさを披露!