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「どうせ死んでしまうなら、誇らしくありたい」Netflix『ミッドナイト・クラブ』 若者たちが語る絶望のおとぎ話

BANGER!!!

末期ホスピスで催される異常な集会

「誇らしく生きられなくなったら、誇らしく死しぬべきだ」 ニーチェ

余命僅かな若者が集うホスピス<ブライトグリフ>。ここでは毎夜、入院患者が図書室に集まり、怪談話に花を咲かせていた。

この不思議は集会の名は「ミッドナイト・クラブ」。クラブへの入会条件はただ一つ。「死んだら、幽霊になってあの世からみんなに呼びかける」こと。

変わり者ばかりが集まるクラブでの会話は、その様は、生き生きとしてみえ、燃え尽きようとする命を互いに分け与えているかのよう。個性的な患者たちが紡ぐ物語は、どれも魅力的だ。

分身を作る悪魔、いじめ、連続殺人鬼、陰謀論、自殺、タイムスリップ……。

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新入りの甲状腺ガン患者のイロンカは、同室の骨肉腫のアーニャや他の患者との人間関係に悩みながらも、次第に打ち解けていく。だが、イロンカがブライトグリフに入所を決めたのは、「過去、ここのホスピスに入所したことで末期がんが消え、完治した患者がいる」との噂を聞きつけてのことだった。

ところが、完治した患者について調べていくうち、彼女は「ミッドナイト・クラブ」の異常な起源を知ることになる……。

“憂鬱”なメインストーリーと“健康”なサイドストーリー

「ついにやりやがったな」と思った。Netflixシリーズ『ミッドナイト・クラブ』の時代設定は1994年。80年代リバイバルブームが一段落し、ようやく90年代の出番というわけだ。何故、今作は90年代が舞台なのか? それは原作がアメリカのYA(ヤングアダルト)小説家、クリストファー・パイクが1994年に発表した同名小説(未翻訳)だからだ。

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