車の年式とは?

さまざまな車
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車の年式とは「いつの車か」ということですが、「年式」には複数の意味があります。

車のモデル年式(モデルイヤー)と製造年

輸入車の場合、年式の意味はメーカーでのモデル年式(モデルイヤー)を指す場合があります。

そして、もう一つの年式の意味は「その車が製造された年(製造年)」です。

車が最初に登録(検査)された年

初度登録年月(軽自動車では「初年度検査年月」)のことで、その車が製造された後にはじめて「登録」をされた年が年式になります。

登録とは運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)で検査を受け、所有権を明確にすることです。車は登録されるとナンバープレートを交付され、初めて使用しても良い状態になります。

新車の場合の年式は購入した時と一致しますが、中古車の場合にはその車の最初の持ち主が新車で購入した年です。

車の年式で一般的に重要なのはどっち?

このように、年式にもいくつかの考え方があります。どちらにしても工場で本当にその車が製造された年月日とは一致しない場合があることに注意が必要です。

そして、日本で「年式」と言う場合には、一般的に後者を指していると考えて良いでしょう。税金や中古車の価格は、最初にその車が登録された日を基準に考えられているからです。

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車の年式(初度検査年月)の調べ方

車検証
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ここでの車の年式は、先ほど説明したように初度登録(検査)年月です。これは自動車検査証(一般的に「車検証」と呼ばれるものです)に記載されています。車検証には和暦で記載されますが、それを西暦に変えて言う場合もあります。

暦年で1年ごとに変わっていくので、12月に登録された車と1月に登録された車では実際にはたった1か月ですが、年式で表すと1年もの差が出てしまいます。

しかしどんなに遅くても、新車が製造されてから売れるまでに1年以上かかることはありません。そのため、登録日とモデルイヤーや製造年月日にズレがあっても1年差と考えて良いでしょう。

新車保証書にある登録日、もしくはシートベルトに記載されている製造年月からも推測することは可能ですが、正確な年式(初度登録年月)とは言えないので注意が必要です。

車検証を保管するおすすめのケースはこちら

トヨタの車で日本未発売の場合、並行輸入車で手に入れることになるでしょう。(並行輸入車とは、正規ディーラーを通さずに個別で輸入された車)

外国で使用されていた車が日本に入ってくる場合、当然本国での使用期間と日本で初めて登録された年は数年のズレが出ることもあります。そうなると、モデルイヤーで表すほうがより実態に近いと言えるでしょう。

並行輸入車を買う方はあまり多くはありませんが、そういったケースもあるということを覚えておくと良いでしょう。

同じ理屈で国産車でも何らかの理由で未登録の状態に長くあった場合には同様の現象が起こりますが、それはごくまれなケースかもしれません。