ダイレクトイグニッションの構造

ダイレクトイグニッションは従来の機械式点火システムに代わって開発された電気式の点火システムです。

機械式のディストリビューターは、電気接点の磨耗や接触不良の発生、さらには接点間スパークの発生により電波ノイズの発生が避けられず、またエンジンの高回転化に対応できない等の問題を抱えていました。

そこで、その対応としてダイレクトイグニッション方式が生まれました。機械式と比較したメリットとデメリットを挙げていきます。

デメリットもありますが、現在のガソリン車では一般的にダイレクトイグニッション方式が採用されています。

メリット

  • 部品点数が少ない
  • 燃焼効率が良い(燃費性能、出力及びトルクの向上)

デメリット

  • 部品が高価
  • イグニッションコイルがエンジンの近くに存在するため、劣化しやすい

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イグニッションコイル故障の症状

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©Shutterstock.com/ Teddy Leung

イグニッションコイルが不調の際は以下の症状が現れます。

  • エンジンがかかりにくい
  • アイドリングの回転が不安定
  • 加速してもエンジンが吹けない
  • エンジン警告灯が点灯する

その場合、イグニッションコイルを交換した方がよいでしょう。可能であれば同時にスパークプラグの状態を確認してください。スパークプラグの方が部品代が安く、交換やメンテナンスが容易です。