目や髪の毛の日焼けにも注意

水面反射による目の日焼け

「目に入る紫外線が肌を黒くする」ことを知っていますか? 紫外線が目に入ったことを脳が察知することで、肌では紫外線の影響をブロックするためにメラニン色素が生成され、色素沈着(肌が黒くなる)が起きるんだそうです。


出典:写真AC

また、メラニン色素の生成だけでなく、紫外線が目に入ることでさまざまな眼病のリスクを高めてしまいます。サングラスをせずに1日中水面を見ていると、目が充血したり、いつもより目の疲れを感じたことはありませんか? こと釣りとなると、つい没頭してしまい水面を見続けてしまうこともあるでしょう(笑)。
下を向いていても、水面で反射した紫外線を下から浴びることになりますので、当然ですが目(角膜)も紫外線を浴びることになるのです。


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揺れる水面で起こる乱反射光のギラつきを抑えるために偏光レンズのサングラスを使っている人も多いと思いますが、さらに紫外線カット仕様のものを選ぶと目の疲れを軽減でき、眼病の予防にもつながります。

髪と頭皮への紫外線対策

髪や頭皮の紫外線対策忘れていませんか? 帽子をかぶることは対策の一つですが、たとえばサンバイザーを着用している場合、露出している髪や頭皮は紫外線を浴びていますし、長い髪の人はたとえ帽子(キャップやハット)をかぶっていても、毛先が常に紫外線にさらさせている状態です。
日焼けをすると手触りが悪くなるだけでなく、ゴワつきやパサつきといったダメージが目立つ髪になってしまいます。また、ヘアカラーをしている場合は色落ちや色あせの原因にもなります。

スプレータイプの日焼け止めを使えば、頭皮や髪の内側にも日焼け止めを塗布することができるのでおススメです。


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帰宅後のスキンケアも忘れずに


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1日中紫外線を浴びた際は、帰宅してからのケアも重要です。日焼け止めの中には紫外線吸収剤や紫外線拡散剤、シリコンなどの化学成分が入っています。なるべく早く落としましょう。

クレンジングで落とす

SPF値やPA値が高く、UV耐水性のある日焼け止めであればあるほど油分も多く、肌への密着度が高いので、クレンジング剤を使用しましょう。
ファンデーションや口紅もそうですが、最近の化粧品は「落ちにくい」ように開発されています。日焼け止めも同様ですので、日焼け止めしか塗っていないからといって、洗顔だけで済ますのではなく、きちんとクレンジング剤で落とすようにしましょう。

クレンジング剤でメイクや日焼け止めなど油溶性の汚れを落とし、次に汗や皮脂、古い角質など水溶性の汚れを洗顔料で落とすダブル洗顔が必要です。クレンジング剤や洗顔料で肌に付着した油分や汚れをしっかり洗い流してからでないと、いくら高級な化粧水や乳液を使ったとしても、その効果は十分に発揮できないからです。


出典:写真AC洗顔後は保湿をしっかりと

紫外線を浴びると、皮膚のバリア機能がダメージを受けるため、肌が乾燥しやすくなります。また、お風呂上りもそうですが、洗顔後の肌は肌から水分が蒸発していく「過乾燥」の状態となります。
「過乾燥」とは、たとえば水に濡れた新聞紙を乾燥させるとパリパリになるのと同じ状況です。 なので、洗顔後は時間をおかずにすぐ化粧水などで肌にたっぷり水分を与えましょう。化粧水で与えた水分が蒸発しないように、乳液やクリームで蓋(ふた)をすることも忘れずに。

※日焼けによって皮膚が赤く炎症してしまったり、水疱、発熱などの症状を併発している場合は、速やかに医療機関を受診しましょう

「私は日焼けしても赤くなるだけで黒くならない」とか、「若いうちは大丈夫!」などといった考えは危険です。日焼けが及ぼす影響は、皮膚の表面的な部分だけでなく将来の病の原因にもなりかねませんので、意識して対策をすることが重要です。
釣りへ出かける頻度やシチュエーション、肌質などに合わせて日焼け止めを使用し、また紫外線防止機能のあるウェアなども併用して、肌へのダメージを受けにくい対策を取りましょう。