強いコシと豊かな風味が自慢「そば処 すが家」
続いて目指すのは、「武家屋敷通り」から車で10分ほどのところにある「そば処 すが家」。田園風景の中に佇むこちらのお店では、自家菜園で採れた野菜を使った農家ならではの料理をいただけます。
一番人気、特大えび天付きの「天ぷら二八そば」(1,100円)。オリジナルの「そば豆腐」も味わえる
毎朝手打ちする蕎麦は、びっくりするほどコシが強いのが特徴。噛むほどに甘みが増し、蕎麦の力強い香りが口の中に広がります。「最初は硬いと思っても、何度か食べているとこれじゃなきゃならなくなる(これしか食べられなくなる)」と店主の菅原照夫さんは話します。
お店を始めたのは20年前。そば農家として農作業をする傍ら、家族でお店を営んでいます。店内は昔の農具や藁細工が飾られ、農家の居間でくつろいでいるかのような温かみのある雰囲気。二日間かけて打つ手打ちうどんも隠れた人気メニューなのだそう。冬季限定の「讃岐鍋焼きうどん」(900円)もおすすめです。
デザートに食べていただきたいのが、自家製の「そばアイス」(250円)。そばの味をしっかりと引き出すために試行錯誤した結果、そば茶を使うことに辿り着いたそう。香ばしい蕎麦の実も程よくアクセントになり、さっぱりと食べられます。
そば処 すが家
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清流と森に囲まれた「駒ヶ岳温泉」で心静かな時間を
食事の後は北へ車を走らせること約40分、今日の宿泊先へ。田沢湖周辺の集落から、さらに山道を登った先にポツリと現れる一軒宿が「駒ヶ岳温泉」です。
大浴場は駒ヶ岳の噴火でできた焼石の原石や青森ヒバなど、天然素材をふんだんに使っています
2つの渓流に挟まれた場所にあり、まさに大自然に囲まれた絶好のロケーション。喧騒とは無縁の穏やかな時間が、心と体をやさしく癒します。
眼前に川が流れる開放的な貸切露天風呂。空いていれば予約なしで入れるのが嬉しい
駒ヶ岳の中腹から湧き出る源泉を新鮮な状態で引湯しています。マグネシウムが豊富に含まれており、美肌効果があるとか。化粧水代わりに使っている常連客もいるのだそう。
館内は木のぬくもりにあふれ、ノスタルジックなムード。夕食にはすりおろした山の芋を団子状に丸めた地元名物の「山の芋鍋」など、滋味深い郷土料理が並びます。
夜は20分ほど先にある乳頭温泉「鶴の湯」への送迎バスが出ています。泉質の違う2カ所の湯を1度に楽しめるのも魅力です。
駒ヶ岳温泉