テンヤとPEの号数は合わせよう!

中盤を過ぎたあたりからベイトのタナの反応が上がり、同じようにタチウオがアタるタナも上がってきました。こうなると、「どのタナでもアタる」ってぐらいの活性です! それと同時にロストも増え始め、テンヤの残りが軽い物しかないって方も…。

遠州灘のタチウオは、普段は100m前後のタナで食います。そのためテンヤも重いものが必要です。私の船では80号のテンヤを使ってもらっています。深いので、テンヤの号数をみんなで合わせないとオマツリだらけになってしまい、釣りにならなくなってしまうからです。80号のテンヤならそのままでOKですが、50号や60号のテンヤしか持ち合わせがない場合は、80号になるように中通しオモリを用意してもらうようにしています。
50号のテンヤなら30号の中通しオモリをリーダーに通し、その下にテンヤを着ければOK! といった具合。60号のテンヤなら20号のオモリです。テンヤの下に着けるのはNGです。これはウチだけかな…? ある程度の中通しオモリは船にもありますので、必要な方は船長まで。

あとはPEの号数をある程度合わせるのも重要です! 今回は1.2号から3号までをみなさん使われていました。潮の流れがよかったのもありますが、オマツリは少なかったと思います。天秤仕掛でタチウオをねらう際にPE4号を使われる方もいますが、PE4号になるとやはりほかの方との差が大きく、オマツリが増えるようです。
乗船前にPEの号数を確認し、指定の範囲内の号数に合わせておくのも釣果を伸ばすコツかと思います。

さて当日の釣果ですが、ベイトのタナが上がった直後からタチウオのサイズまでよくなり、F7クラスが乱舞する展開になりました! 唯一の天秤仕掛の方も爆釣モードで忙しくなり、「こんな太いタチウオがこんなに釣れるなんて!」とテンションが上がって大喜び!! 遠くは東京からのお客さんも「久々にタチウオ大漁で楽しかった!」と。

そんな終盤、1人のお客さんが「めちゃくちゃ重い」と竿をしならせて巻き上げていました! 何が釣れているのか? と周りの方たちもチラチラと見ていましたが…。上がって来たのは、なんとタチウオのダブル!
天秤仕掛の2本バリや、ジギングで上のハリと下のハリに掛かってくることは活性の高いタチウオ釣りでは珍しくないのですが、この方はテンヤで釣っていたのです!! テンヤの1本バリに2尾のタチウオが掛かって釣れたんです! これは長いこと船長やっていますが、初めて見ました! 周りの方たちも初めて見たっていうくらいだから、相当レアだったと思います。

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釣り人同士の情報交換も大切

ラストにレアなケースで盛り上がり、終始入れ食いで納竿となったこの日。ポイントからの帰りはみなさんクタクタのはずですが、興奮しているのか初対面同士でもワイワイと話しがはずみ、イワシの付け方やテンヤの誘い方、またはエサのイワシを購入してからの下処理など、帰港するまで盛り上がっていました。
こういう情報交換もしながら、切磋琢磨して上達するのも楽しみの一つですね。


イワシの付け方やテンヤの誘い方、イワシの下処理など、釣り人同士の情報交換も大切ですね

ちなみに、タチウオが上手くさばけないって方が多かったので、私がかんたんにさばいてみせました。タチウオは天ぷらやフライがオススメです。また、骨は一夜干しにしてから唐揚げにすると、油が跳ねにくいので火傷しにくくなります。包丁で手を切らないように気を付けてチャレンジしてみてください。

https://heat-hayabusa.com/wp-content/uploads/2024/03/9d22265de956d0dc191a31815b7c5bb6-1.mp4

タチウオのカンタンなさばき方はコチラ

今回はタチウオ釣りの模様とともに、数を伸ばすコツをお届けしました。
この日のタチウオはサイズもよく数もそこそこ釣れましたが、船長的に欲をいえば「前半のタナが浅かったら…」ですかね。前半のタナは100m前後でしたが後半は40m前後。欲をいえばキリがないのですが、後半のタナがずっと続いていたら、きっと3桁いった方もいただろうと思ってしまう私は欲深いのでしょうか(笑)?

なお、(青鬼丸に乗船されるお客さんで)仕掛やオモリなど忙しくて準備できない場合は、私が事前に買いに行きますので、なんなりと言ってくださいね。また、当青鬼丸にはトイレが付いていますので、女性や子どもさんでも安心してご利用いただけます。電動リールの電源も船にありますので、バッテリーの持ち込みも不要です。
少しでも快適に釣りを楽しんでいただけるよう頑張りますので、ぜひご利用くださいね。みなさんのお越しをお待ちしております。

※タチウオはひじょうに歯が鋭く危険な魚です。酷く噛まれると港に引き返さなければいけませんので、タチウオをねらう際はフィッシュグリップを準備しておくと安全です。青鬼丸ではいくつか船に積んでいますので、ない方はお申し付けください。そして、万が一噛まれてしまった方はすぐに教えてください。消毒液や絆創膏を常備しています

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レポーター

プロフィール:中村 浩之
浜名湖近郊に生まれ、幼少のころから魚釣りにどっぷりハマる。そして気がつけば遊漁船の船長&漁師になっていた、根っからのフィッシャーマン。浜名湖・遠州灘エリアを今日も元気にガイド中!