あおり運転を受けないためにはどのようにすればいい?

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ここからは“あおり運転をなるべく受けないために必要なこと”を解説していきます。

周囲の車に気をつける

道路を走行するときは、常に他の自動車に気を配りましょう。相手を思いやり、譲り合う気持ちを持って運転することが大切です。他の車の位置を常に確認することで、危険な車を事前に回避することができます。

法定速度を守る

運転中は安全な速度を守ることが絶対条件。急な追い越しや車線変更は危険です。高速道路では、漫然と運転し、追い越し車線の通行を妨げてはいけません。また、制限速度以下での蛇行運転は、公道での注意力の散漫を助長する恐れがあります。したがって、状況に応じた適切な速度で慎重に運転しなければなりません

前の車との車間距離を保つ

運転中は、前の車との間に適度な間隔を保つことが必要です。安全運転を心がけることは大切ですが、それでも大きく離れてしまうと、相手のドライバーに「呼び止めようとしている」と思われる可能性が。その結果、相手からあおり運転をされる可能性があります。

無理な追い越しや車線変更はおこなわない

あおり運転から逃れるためには、車線を急に変えたり、無理な追い越しをしないこと。車線変更する前に、周囲の車両を確認し、安全な車間距離があることを確認してください。高速道路の追い越し車線は、原則として前方の自動車を追い越す場合にのみ利用しましょう

後続車が急いでいる場合は道を譲る

必ずあおり運転をされるとは限りませんが、自分の身を守るために安全な距離を保つことが大切です。ウインカーを出さずに割り込んでくる車、急加速する車、頻繁に車線を変更する車などに注意しましょう。

意味のないクラクションは鳴らさない

運転者の不注意による犠牲者を出さないためには、法律で義務づけられている場合や、差し迫った危険を防ぐことができる場合を除き、クラクションを鳴らさないようにすることが必要不可欠です。

例えば、他のドライバーの運転が気に入らないからクラクションを鳴らすというのは、違法行為に。無差別にクラクションを鳴らすと、危険な結果につながる可能性があります

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あおり運転に対する罰則

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あおり運転をしたとして検挙された運転手は、行政処分と刑事処分に科されます。つまり前歴と前科が付くということです。

通常の煽り運転の場合

点数制度に則って違反点数25点が加点されます。例えば、前歴0回で運転免許禁止処分・取消し等を受けていない人が煽り運転で検挙されると、2年間の免許取消処分です。

前歴持ちであったり、上記に書いた運転免許禁止処分・取消し等を一定期間内に受けますと、最長5年の取消し処分になります。

刑事処分の内容は、3年以下の懲役、または50万円以下の罰金です。何より前科がつけられる点が、罪の大きさを示しています。

著しく危険な煽り運転の場合

通常時よりも厳しい罰が下されます。違反点数35点の加算および免許取り消し(3年間の欠格期間付き)となります。

取り消し期間は最長で10年ですから、この煽り運転で検挙されれば3~10年の間は免許を再取得できない(車を運転できない)のです。