あおり運転に巻き込まれた時の対処方法
あおり運転に遭遇しても安全確保が第一優先
あおり運転に遭遇したとき、まず最初に考えなければならないのは身の安全を確保すること。もしも後ろギリギリまで詰められたり、ヘッドライトのハイビームとロービームを繰り返すパッシング、さらにはクラクションを鳴らされた際には真っ直ぐな道を選択し、左側に寄ることでやり過ごしましょう。
ただし、無理やり前に出てきて急ブレーキを踏み止まらせることを目的としたあおり運転もあります。その場で停車することが安全かと思われがちですが、高速道路では停車すること自体が危険。
サービスエリアなどに入ったり、広めの路肩に停車して、できる限り安全を確保することが重要です。
あおり運転を行った相手と接触しないようにしよう
また、あおり運転をおこなった相手はあなたに接触しようとしてくる可能性があります。ここで暴行にあったなどの事例もあるため、ドアは施錠して窓も開けず、目も合わせないようにしましょう。
窓を開けて応戦している人もいますが、車種によっては指などを挟まないように安全機能が装備されており、力ずくで窓を開けられたという事例もあります。ドアロックに関しても、ロックしていなければドアを開けられて引きづり出されることも。
身の安全を守るためには、気をつけることが2つ。1つ目が安全な場所に退避することにより事故を防止、2つ目が車内に籠城できるようにしっかりとロックして相手にしないことを第1に考えて行動してください。
後日、警察へ通報するときの注意点
突然の煽り運転に驚いてすぐ警察へ連絡できなかった場合には、あおり運転された証拠を持って警察へ届け出るようにしましょう。犯人特定に向けて警察が動いてくれます。
証拠と認められるものとして最も効果的なのは映像。被害に遭ったことを“揺るぎない事実”として証明できるため、録画が可能なドライブレコーダーを搭載するのがおすすめです。
また事前に知っておくと便利なのは「危険運転情報提供サイト」。発生した危険運転に関する情報を共有するウェブサイトが展開されています。
民間だけでなく行政によって運営されているものもあり、地元警察が積極的に呼びかけて危険運転の情報収集も行うなど、あおり運転撲滅へ積極的に取り組んでいるようです。
民間のウェブサイトを見ると、あおり運転や危険な運転をする車のナンバープレートや出没した場所などが、写真付きで共有されています。
ただ、こういった行為はある種の晒し行為・私刑の範疇を超えません。あおり運転の犯人を実際に取り締まるには、警察へ情報や証拠を渡すべきです。
ナンバー通報サイト・動画投稿サイトは利用すべき?
突き詰めると、ナンバー通報サイト・動画投稿サイトに情報共有することは価値があると考えれば利用するべきです。
しかし先ほど述べたように、民間サイトに情報を共有する行為が犯人逮捕につながる可能性は低いでしょう。客観的証拠があるのであれば、警察に届け出て捜査してもらうのが効果的な方法。
あおり運転の犯人が検挙されれば危ない運転をする人が1人減るわけで、その分公道が安全になるのです。
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あおり運転対策に有効なドライブレコーダーは?
対策する煽り運転の種類によって、効果が期待できるドライブレコーダーとそうでないものが違ってきます。
例えば前方・後方を映すドライブレコーダーは前走車・後続車のナンバープレートや走行中の環境(信号や走行車線など)を記録するのに向いています。
それに対して、車内と車体側面まで対応する360度ドライブレコーダーは、幅寄せされた様子や車から降りて怒鳴り込んできた(脅迫してきた)相手運転手の姿を記録するのに便利です。
その他、ドライブレコーダーの画素数が少しでも高いものにしておくと、相手車のナンバープレートの情報を正確に記録できる可能性が高まります。
また、巷でよく目にする「ドライブレコーダー装着車」のステッカーを車体後方に貼ることで未然に防ぐのも1つの対策方法です。