スプールを両軸で支えているベイトリールは、キャストを失敗すると、あっという間にバックラッシュトラブルを引き起こします。
せっかく釣りを始めたばかりなのに、リールが使えなくなってしまったらとても困ります。
ここでは、バックラッシュを何とか元通りに戻す直し方について、詳しくご紹介しましょう。
バックラッシュとは
バックラッシュとは、主にベイトリールで発生するライントラブルのことです。
ベイトリールは構造上、ラインをストックしているスプールが回転して、キャストの際にラインを送り出す仕組みになっています。
ラインの先端にはルアーが結んであり、順調に空中を飛んでくれているとトラブルはまず発生しないでしょう。
ところが、突き出している木の枝にルアーが引っ掛かってしまったりすると、それまで上手く引き出されていたスプール上のラインが、行き場を失います。
つまり、ラインの出が木の枝によって、一時的にストップしてしまうのです。
でもそんな事態になっていようとは、ベイトリールのスプールは預かり知りません。
回転はどんどん高速で継続されるので、次々とスプール上のラインが出ていこうとし、止まっている先のラインとぶつかることに。
これでブワッとラインが膨らんで絡まり、バックラッシュ状態となってしまうのです。
一見、ああ終わったな!と感じるひどいバックラッシュトラブルですが、その日のバス釣りを諦める必要はありません。
いきなりハサミを取り出して、バシバシラインを切る人もいますが、そんなことはしなくていいのです。
ベイトリールでバックラッシュになったときの直し方について、詳しくピックアップしてみましょう。
まず始めにやりたいのは、スプールからはみ出したラインが、ベイトリールのハンドルや突起部分に引っ掛かっていないか確認してください。
ラインがどこかに引っ掛かったままだと、バックラッシュを直すことができません。
ベイトリールの底面などもくまなくチェックして、ループ状になったラインがどこにも引っ掛かっていない状態にしましょう。
次にやるのが、ベイトリールを保持している親指を、少し曲げることです。
曲げた状態で、ラインがブワッと膨れた状態になっている上へ、つまりスプールに対して親指の指先を降ろしてください。
ギリギリと強く当てる必要はありませんが、浮き上がっているラインをスプールに押し付ける程度のチカラは要ります。
その親指を当てた状態をキープしたまま、ベイトリールのハンドルをゆっくり回してみましょう。
(広告の後にも続きます)
バックラッシュトラブルの直し方を実践してみた!
バックラッシュしている状態で、なおかつ親指でスプールを押し込んでいますから、1回転もしないうちにリールハンドルが回せなくなります。
これが、正解なのです。
とんでもないバックラッシュを直すための、ハジメの一歩だと考えてください。
リールハンドルが回せなくなったら、ベイトリールのクラッチを切って、レベルワインドの穴から伸びているラインをつまみます。
そしてゆっくりと引き出してください。
クラッチが切れているので、少しだけならラインが出てくるでしょう。
でもすぐにバックラッシュ状態が影響して、ラインは引き出せなくなります。
これも、正解です。
ラインが引き出せなくなったら、リールハンドルを再度回してクラッチをつなぎ、巻けるところまでラインを巻き取りましょう。
また、巻けなくなります。
そこで先ほどと同じように、ベイトリールのクラッチを切り、ラインをつまんでゆっくり引き出します。