エアフィルターを交換しないとどうなる?

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エアフィルターを交換しないと、汚れが詰まり加速不良や燃費の悪化など車の性能を大きく低下させてしまいます。

エアフィルターが目詰まりすると、エンジン内へ空気がスムーズに流れません。そのためこのようなトラブルがあらわれるのです。

エアフィルターを交換せずに使い続けると、当然、汚れがひどくなります。名前のとおり、エアフィルターは汚れをエンジン内部に流さないフィルターなので、定期交換が必要です。

汚れがひどくなると空気の流れが極端に悪くなります。つまり、本来送り込む必要がある空気量が確保できないということです。

車にはECUと呼ばれる人間の脳のような働きを持つコンピューターが備わっています。回転数に比例して上がるはずの空気量が確保できなければ、アイドリング時などの回転数はいつもより高くなってしまいます。

当然、加速時も同様です。回転数が常に高くなるということは燃費も悪くなります。

多少の汚れであれば体感できるほどの変化はありませんが、無交換のまま放置することで運転中でも分かるほどエンジン性能が下がってしまうのです。

また、仮にエアフィルターが破けてしまうと、本来取り除かれるはずのゴミがエンジン内部にまで送り込まれるのでエンジンが壊れます。

このような事例は滅多にありませんが、可能性はゼロではありません。そうならないように定期的にエアフィルターの交換が必要なのです。

エンジンへダメージを加えないためにも、エアフィルターが汚れているならすぐに交換するようにしましょう。

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エアフィルターを自分で交換する方法

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1.ボンネットを開ける

まずボンネットを開けエアフィルターの場所を確認しましょう。設置場所は車種によって違います。

エンジンの上に設置されているものもあれば、エンジンルームの手前に設置されているもの、エンジンルーム奥の見えづらい場所にあるものなどさまざまです。

もし場所が分からなければ、空気の流れをたどっていきましょう。吸気口から空気を取り入れ、エアフィルターへ流します。そのためエアダクトをたどっていけば、必然的にエアフィルターは見つけられます。

エアフィルターを見つけることができたなら、外せるようにしていきます。場合によっては吸気口などを外さなければならないこともあるためです。

手が入らなければ作業できないので、必ずエアフィルターへアクセスできるスペースを確保しましょう。

2.エアフィルターケースを開ける

次にエアフィルターのケースを開けます。エアフィルターのケースはクリップで止められていることが多いです。2~4個ほどのクリップを外し、エアフィルターを取り出します。

3.エアフィルターを交換する

エアフィルターを取り出せたなら、新品に交換します。

注意点はエアフィルターが入っていた向きを守ることです。また、エアフィルターのケースをはめ込む際、奥の突起が正常に固定できてない場合もよくあります。

クリップは取り付けれたけど、手でゆすってみると下側がぐらぐらしている。このような状態なら、底部分の突起が噛みあっていない可能性が高いです。もう一度取り出し付け直しましょう。

また向きなどもあるので、その点も注意が必要です。逆向きなどで無理に入れてしまうと、なかなか入りませんしエアフィルターの形状が歪んでしまうこともあります。

そのためエアフィルターの向きとケースの固定は必ず確認するようにしましょう。

4.元に戻す

新品のエアフィルターに交換できれば、外した手順と逆の手順で元に戻します。吸気口を外している場合、忘れずに取り付けるようにしましょう。これでエアフィルターの交換作業は完了です。