セルモーターの音が弱い場合は故障の前兆かも
劣化によるセルモーター故障の前兆として、セルモーターの音が弱くなるという症状が現れます。「以前よりエンジンをかけるまでの時間が長くなった。」このような症状が出ている場合、セルモーターが故障する前兆かもしれません。
バッテリーの電圧が低い状態でも、エンジン始動がもたついたりするので、100%セルモーター故障の前兆とはいえませんが、故障の前兆である可能性も十分にあります。具体的には以下などです。
- キュッキュッキュルキュルなど、不規則な始動音がする
- キュルキュル音が長い
- キュルキュル音が弱々しい
もしエンジン始動がもたつくなと感じた場合、トラブルに発展する前に整備工場で原因を突き止めてもらいましょう。
セルモーターを叩くと直るってホント?
動かなくなったセルモーターを叩くことで、一時的に復活させることはできます。ただし、この方法で動くようになったとしても、故障が直っているわけではありません。また、叩いて復活しない場合もあります。
では、なぜ叩くことで一時的に動くようになるのでしょうか。例えばセルモーターの故障の項目でお話ししたブラシの摩耗であれば、叩いて動くようになる可能性があります。叩くことであたり具合が変わり、一時的に電気の通り道ができるからです。
何度もいいますが、この方法は応急処置でしかありません。整備士では故障診断するためにこの方法を使用することがあります。一時的に動いたとしても、故障が直っているわけではないので注意しましょう。
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セルモーターのトラブルに遭遇した場合の対処法
バッテリー上がりであれば自分で対処する
まず自分で対処する方法です。この方法は一番難易度の高い方法であり、ある程度車の知識を必要とします。
原因の項目で触れたように、セルモーターが動かない原因の多くはバッテリー上がりです。バッテリー上がりであれば、他の車からジャンピングスタートするもしくはジャンプスターターなどを使えば対処できます。
しかしこの方法は原因がバッテリー上がりかどうかを判断する車の知識が必要ですし、他の原因であれば対処できません。条件を満たす必要はありますが、一時的な復活という意味では有効な方法でしょう。
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ロードサービスを依頼する
ロードサービスを依頼すれば、車の知識がなくても大丈夫です。ロードサービスの場合、ジャンピングスタートはもちろんセルモーター自体の故障で車のエンジンをかけられない場合でも、けん引という形で対応してくれます。
また、考えられる原因を教えてくれるため安心です。車に詳しくない方に最もオススメな方法であり、トラブルの場面で一番多く選択されている方法でもあります。
ロードサービスで有名なJAFなら、入会することでバッテリー上がりの対応やパンクの応急処置などを無料で行ってくれます。もちろん故障車のけん引も15㎞まで無料です。
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行きつけの整備工場に連絡する
行きつけの整備工場へ連絡する方法もあります。この方法は場所により対応してくれない場合もありますが、工場の近くでありなおかつ、いつもお世話になっているなら積載車で駆けつけてくれる可能性もあります。
また、ディーラーなどでは自分に変わりロードサービスを手配してくれるなど、親切な対応も期待できるでしょう。
ただこの方法は、整備工場によって対応は大きく違います。なかには対応できない場所や、小さな整備工場であれば対応できる人がいないといったことも十分考えられます。
また、別途で手数料などが発生することもあるので、事前に話し合い納得できる方法を選びましょう。