キャンバーボルトを使用するメリット

ボルト1本でキャンバー角を弄れる

なんと言っても、ステアリングナックルボルトを左右サスペンションそれぞれ1本ずつ交換するだけでストラット式サスペンションのキャンバー角を調整できるのが大きな魅力です。

純正サスの構造ではキャンバー調整できないので、どうしてもキャンバー角を弄りたいという人にとってはまさに救いの手と言えるでしょう。

ピロアッパーマウントの車高調を取り付けるよりも格段に安い

純正サスペンションはキャンバー角調整できませんが、社外メーカーが販売しているピロアッパーマウントタイプのストラット式サスペンションならキャンバー角を弄ることができます。

とはいえピロアッパーマウントは1セット分で20,000円を超えます。車高調とセットで購入するとなればさらに費用がかかります。

その点キャンバーボルトなら5,000円前後で入手できますので、低費用でキャンバー角を弄れる点が魅力です。

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キャンバーボルトを使用するデメリット

キャンバー角を調整する手間が発生する

キャンバー角を調整するという選択肢が増えるということは、調整して適切な数値にする必要も発生します。

自分の思ったようなセッティングにできる反面、それを誤れば乗り心地悪化やタイヤの偏摩耗にもなりますので注意が必要です。

タイヤとサスペンションが接触する可能性

事例の1つとして、キャンバーボルトを使ってネガティブ方向にキャンバー角を増やしたらホイールとサスペンションが接触してしまったというケースがあります。

サスペンションとタイヤのクリアランスがどれくらいあるのか把握しておくこと、そして取扱説明書の説明通りにキャンバーボルトを取り付けることが大切です。

トー角がズレるので調整する必要がある

トー角調整の例
©vvushakovv/stock.adobe.com

ステアリングナックルボルトを外した時にトー角調整は必須ですから、キャンバーボルトを取り付けるのであればトー角のセッティングも同時に行いましょう。

キャンバー角やトー角を測定する工具が必要になる

トー角やキャンバー角を調整すること自体は難しくありませんが、それらをするために必要な道具・工具を揃えることが意外と大変です。

費用がかかりますし、アライメントを測定するのに適した地面(可能な限り水平なところ)での作業が求められます。

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