ロードノイズの大きい・小さい車種

道路の舗装状況や車によっても、発生するロードノイズの種類や音は異なります。遮音性能の低い車では少しの音でもよく聞こえますが、遮音性能の高い車では同じ音でも運転席まで聞こえません。

高級セダンはロードノイズが小さい?

レクサス LS

ロードノイズの少ない車種はたくさんあります。中でもセダンタイプの高級車に多く、使用している素材、製造コストや走行性能など、多面的に見てもロードノイズが発生しづらい車種であると考えられます。

例えば、メルセデス・ベンツ Cクラスやレクサス LSなどは静寂性の高さをメーカーが宣伝しており、実際に静寂性に関しては高い水準を保つ車です。

通常、車を製造する際、できるだけ製造コストを抑えることを考えて作られています。そのためパネルを薄くしたり、プラスチック部品を多くしたりと工夫がされています。もちろん不要な吸音材などは取り付けていませんし、配線の固定なども最低限です。

しかし、高級車であれば外の音が車の中に入らないよう、吸音材を多く使用したりパネルもある程度分厚くできます。また、高級車に乗る人は快適性を重要視している人も多くいるでしょう。そのため、標準装備でもノイズ対策を行なっているのです。

ただし、スポーツ性能が高い高級車は例外と考えよう

高級車といっても、走りに特化している場合、この限りではありません。

走りに特化するということは、車の性能を最大限引き出すことを重視しています。そのため、防音対策など余計なものは取り付けていない場合が多いです。

装置を増やせば増やすだけ重くなることからも、走りに特化した車での快適性は期待できないと覚えておきましょう。

軽自動車はロードノイズが大きい?

ホンダ N-WGN

軽自動車だからといってロードノイズが大きいわけではありません。しかし、軽自動車は維持費や車体価格の安さから購入する人が多いため、車両の製造にあまりお金をかけることができない車だといえるでしょう。

そのため、パネルが薄かったり内装が安っぽかったりする場合もあります。そういった軽自動車では、ロードノイズをはじめ走行音が大きく聞こえてしまいます。

しかし、軽自動車もここ数十年で進化し、防音性能に関してもレベルアップしています。人気車種のスズキ ハスラーやホンダ N-WGNなどは、静穏性に優れておりオススメです。

静粛性の高さで車選びをするのもオススメ

トヨタ プリウス

セダンタイプの高級車は静寂性が高いとお伝えしましたが、現在では高級車でなくても静寂性の高い車は数多くありす。また、軽自動車だから不快なロードノイズが発生するわけでもありません。

いろんな条件が重なることでロードノイズが発生するので、諦めず自分に合った車を見つけましょう。

こちらの記事に静寂性の高い車をご紹介しているので、参考にしてみてください。

静粛性の高い静かな車ランキングTOP5【2020年最新情報】

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DIYでロードノイズ対策をしてみよう!

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タイヤは値段が高くて簡単に変えられないという方は、DIYでロードノイズ対策をしてみましょう。簡単にでき、低価格でできる対策もありオススメです。この記事ではロードノイズを抑える3つの方法をご紹介します。

デッドニングを行う

デッドニングとはボディやパネルに吸音材や防音材を貼り付けること。発生したノイズの反射を抑える効果が期待できます。

フロアにデッドニングを行うと、タイヤから発生した音を吸音材で吸収し、ドライバーまで伝わらないようにしてくれます。また、パネルが薄い箇所に重りをつけることで、振動によるノイズ発生を防ぐ効果も。

ロードノイズならばフロアへの施工がオススメです。フロアの施工はシートを外したりと大変な作業ですが、しっかりと音止めを行うので効果は抜群です。

吸音材をフロアに敷く

デッドニングほど本格的にしなくてもいいという人は、フロアに吸音材を敷いてみましょう。吸音材で音を吸収してくれるので、何もしない状態よりも静かになります。

何度もご説明しているとおり、ロードノイズの音はタイヤから発生します。そのため音の伝わる道に置いておくことで、ノイズの緩和が期待できます。

車専用アイテムはもちろん、部屋用防音マットでもOK

吸音材の種類に決まりはないので、いろいろな商品を試してみましょう。

マットタイプや部屋の防音に使用するような吸音材でも問題ありません。

アクセルやブレーキのペダル操作の妨げにならないよう、注意!

しかし、運転席に敷く際は、吸音材でアクセルペダルを押してしまわないよう注意が必要です。分厚い吸音材を置いたままだと、足が当たり吸音材が浮き、アクセルペダルの上に乗ってしまうかもしれません。

とっさの場面で、アクセルが戻らず事故を起こすことも十分に考えられるので、運転席に敷くのであればしっかりと床に貼り付けておくことが大切です。

タイヤハウスにスプレーするだけのロードノイズ対策グッズも

タイヤハウスにスプレーするだけのロードノイズ対策グッズもあります。下回りの防錆塗装に使用されるスプレーですが、タイヤハウスに塗ることで、ロードノイズ対策としても使用できます。

ただ、単体ではあまり効果は期待できません。なぜなら、スプレーではどうしても音を吸収しきれないからです。他の防音対策との併用で、効果が発揮される方法だと覚えておきましょう。

タイヤハウスのバタバタ音などは、スプレーすることで少しは緩和される可能性があります。