ロードノイズが気になる人はタイヤ交換もおすすめ
扁平率の低いタイヤはロードノイズが起こりやすい
扁平率(へんぺいりつ)の低いタイヤは、ロードノイズが発生しやすい特徴があります。扁平率とは、タイヤの幅(太さ)に対する、側面幅の割合です。つまり、扁平率の低いタイヤは薄いタイヤということです。
側面幅が薄ければ扁平率の低いタイヤであり、タイヤの薄さが目立つようになります。メジャーなのは扁平率45%ほど。35%以下になるとかなり薄いタイヤだと判断できるでしょう。
扁平率が低いということは、単純に薄いだけでなく太いタイヤだともいえます。つまり、地面との接地面積が増えるのです。接地面積が増えるとグリップがよく、高速走行時でもキビキビとしたハンドル操作が可能です。
しかし反対に、タイヤ内の空洞が減るため、道路からのノイズが車内に伝わりやすくなります。
また、薄いということは硬くしないと形状を維持できないため、どうしてもクッション性が低くなりがちです。この要因もロードノイズに大きく関係しています。
もし現在、薄いタイヤを使用しているのであれば、一度扁平率の高いタイヤに変えてみてはどうでしょうか。
タイヤの扁平率を変えるメリット・デメリット|低偏平タイヤの乗り心地や燃費とは
ロードノイズを抑えるタイヤを選ぶのもおすすめ
現在では、ロードノイズを抑える性能を持つタイヤも販売されています。
例えば、ダンロップでは特殊な技術を用いて、ロードノイズを低減するタイヤを販売しています。サイレントコアと呼ばれる特殊吸音スポンジをタイヤ内に貼り付けて、空洞共鳴音を抑えているのです。
また、ブリヂストンでもロードノイズ対策タイヤを販売しています。「REGNO GR-X2」では、ノイズ吸収シートとショルダー部分にクッション効果のある3Dノイズカットデザインを採用し、ロードノイズが発生しない工夫をしているのです。
このように、タイヤも進化しており、購入者のニーズを満たす性能が開発されています。ロードノイズがうるさく感じるのであれば、ロードノイズを抑えるタイヤの検討をオススメします。
荒れた路面でのロードノイズ対策は何が有効?
荒れた路面ではロードノイズが発生しやすくなります。ロードノイズの要因である路面状況は、自分自身ではどうすることもできません。
ロードノイズを抑えるタイヤに交換するのが最も変化が期待できますが、道路そのものが荒れているのであれば快適性・静粛性を確保するのは難しいと考えましょう。
乗り心地やロードノイズ対策を重視するなら、コンフォートタイヤがオススメ!
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タイヤから発生するその他のノイズ(騒音)
タイヤから発生する音はロードノイズだけではありません。主に3つに分けることができるので、それぞれご紹介しましょう。
ロードノイズ| 「ゴー」や「ガー」 音
「ゴー」や「ガー」などのタイヤからの振動で伝わる音のことです。タイヤからサスペンションへ伝わり、車内に入ってくるためこのように聞こえます。
扁平率の低いタイヤなどで起こりやすく、車の遮音性能の違いが顕著に現れる音でもあります。
また、タイヤだけが原因ではなく、塗装されていない道路で発生する場合も。路面状態が悪い場合でも発生しやすく、古い車であればショックの「ギシギシ」音なども発生します。
パターンノイズ|「ヒュルヒュル」や「シャー」音
パターンノイズとは、車が加速する際に聞こえる「ヒュルヒュル」や「シャー」などの音です。タイヤのパターン(溝の形状)が原因で発生します。
タイヤによって溝の形が異なりますが、その中を空気が通ることでパターンノイズが発生します。高速走行で発生するのは、溝の中を通る空気量が増えるからです。
あまりにもパターンノイズがひどい場合、タイヤを変える選択肢も必要になってくるでしょう。
空洞共鳴音
空洞共鳴音は段差などを乗り上げた際に発生する音です。発生した音がタイヤ内部で共鳴し、発生した音よりも大きな音になります。
太鼓を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います。太鼓は中に空洞を作り、叩いた音よりも大きな音が出る仕組みですよね。この状態と同じことがタイヤで起こっています。
防ぐことができない音だと言われていましたが、タイヤの製造技術の進化により、現在では空洞共鳴音を抑えるタイヤも販売されています。