ルーフレールの使い方と使用上の注意点
車の屋根の上に荷物を積めるということは、さまざまなメリットがあります。しかし、その反面大きなデメリットも存在することを理解しなければいけません。
空気抵抗
走行中の車には非常に大きな空気抵抗がかかります。空気抵抗は速度の2乗で増えますので、車載物にはとても大きな力が加わります。
取り付け不備などがあれば、大切な荷物が吹き飛んでしまうこともありますので、しっかりと固定しましょう。また、空気抵抗が増えるため燃費が極端に悪化します。
荷物のためにも、高速道路では自主的な速度制限を設けることをおすすめします。
運動性能低下
車の屋根に荷物を積むということは、車の重心が上がるということです。重心が上がれば、ロールが増え、車の機敏性が大きく失われます。特に重量物を載せた際は、いつも通りには運転できないものと心得た方がよいでしょう。
また、横風にも注意が必要です。車重が軽く、小さな車では風による影響が特に大きくなります。風の強い日や空気の乱れるトンネルの出口付近では、風に煽られ思わぬ挙動がでることもありますので、運転には細心の注意が必要です。
頭上注意
荷物を積んだ分、車の全高が上がっているので頭上への注意が必要です。電線や架線、ガード下などを通る時には、高さ制限の道路標識をしっかりと確認して注意して走行しましょう。立体駐車場の高さ制限にも注意してください。
(広告の後にも続きます)
ルーフレールは後付けできる?
- 最近サイクリングを始めたのだけれど、車に積載できない
- 家族でキャンプに行きたいけれど、車が小さくて荷物が積めない
と思っている方は、後付け“ルーフオンキャリア”を検討してはいかがでしょうか?
“ルーフオンキャリア”はルーフレールがついていなくてもカーキャリアが搭載可能なパーツです。inno(イノー)・THULE(スーリー)・TERZO(テルツォ)の3ブランドから販売されています。
しかし、ルーフキャリアを使用せずに直接ボディに載せてフックで固定する“ルーフオンキャリア”は手軽な反面、どうしても車に傷がついたり、経年で周りの色が変わったりしてしまいます。
やはり便利なルーフレール
そこでルーフレールを使用したいところですが、純正ルーフレールは基本的にメーカーオプションです。新車時にオーダーしなければ取り付けることはできません。
しかし、ルーフレールがオプション設定されている車なら、後付けできる可能性があります。本来は生産工場で取り付けられるメーカーオプションのため、カーディーラーにお願いしても取り付けは断られるとは思いますが、手間と部品があれば自分で取り付けることができます。
まずはご自身の車のカタログで、ルーフレールのオプション設定があるかどうか確認し、ディーラー等で部品を発注しましょう。純正部品価格は5万円~10万円ほどです。