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“渋滞回避のコツ”プロゴルファーはどうしている? 「考え方を柔軟に」【原田香里のゴルフ未来会議】

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“渋滞回避のコツ”プロゴルファーはどうしている? 「考え方を柔軟に」【原田香里のゴルフ未来会議】(C)ゴルフ情報ALBA.NET

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。


今年のゴールデンウイークは、間の平日を休むと最長10連休だったとか。通常モードに戻るのに苦労されている方も多いかもしれませんね。私が何となく他人ごとのように話しているのは、もともとカレンダー通りのお休みとは真逆と言ってもいい毎週末が仕事(試合)というのがプロゴルファーの生活という事情からです。

とは言え、理事として仕事をしていたころは、一般企業の方とのおつきあいも増えるなかで、カレンダー通りの生活をしている方も多いことは十分承知しています。また、週末の移動が多い関係上、渋滞情報は常に気になります。みなさんに、いま人気のスポットはどんなところか、また今年の連休渋滞はどれくらいなのかなどテレビやインターネットで情報を得ながら、プロゴルファーの渋滞対策をお話ししたいと思います。

しかし、渋滞そのものに対処する方法などはありません。交通が集中すれば混むのは当たり前です。多くのひとのお休みが一緒で行動パターンが似ていれば、渋滞するのは仕方のないことです。こうなると、考えるのはいかにこれを回避するかということになります。

ツアーに出ているプロゴルファーの場合、試合中はホテルとゴルフ場の往復で通勤渋滞にぶつかることもあります。ただ、これについては大会側が把握し、事前にインフォメーションをくれることが多いようです。一番渋滞に遭いやすいのは、日曜日に試合が終わったあとの移動です。優勝争いをしてスタート時間が遅くなればなるほど、そうなりますね。

渋滞回避の鉄則は、みなさんの移動ととにかく時間をずらすこと。早めに出発し、移動を済ませてしまうことができればいいのですが、成績が良かった試合ほどこれが使えません。そうなると、今度は道を変えるか、逆に時間を遅くずらすなどの方法を取ることになります。私は、できるだけ毎週自宅に帰って次の移動をしたいタイプだったので、あまりしたことはありませんが、試合から試合へと移動することを選ぶひともいます。

日曜日に移動せず、前日までと同じホテルに泊まったり、上りの高速道路が混む渋滞の流れと違う方向なら、翌週のホテルに向かったり。中間地点で一息つくこともあります。住んでいる場所にもよりますが、4日間大会の増えた最近では、毎週自宅に帰らないパターンの選手も増えたかもしれません。広い範囲でツアーを行っている米ツアーなどでは、毎週帰るのは不可能なので、ほとんどの選手がそうしているはずです。

もちろん、週末だけがお休みで月曜日には出勤しなくてはいけないみなさんの場合、そんなにうまくはいかないのもわかっています。けれども、プロゴルファーの動きにヒントを得ることはできるかもしれません。有休を取って一日休みを伸ばすというのは難しくても、月曜日をリモートワークにしてしまうというのはどうでしょう。

職種によって難しいようなら、いっそ渋滞のピークが終わるまで待つという手もあります。移動が長ければ車のなかや、日帰り温浴施設など適当な場所で仮眠をとって、深夜に動いたり、直接職場に向かうなどなど。要は多くのひとと行動パターンをずらせばいいのです。小さいお子さんが一緒の場合などは難しいかもしれませんが、早め、もしくは遅めの移動。単純ですが、これこそ渋滞回避の原則です。

私もゴールデンウイーク中に日帰りゴルフの予定があったのですが、渋滞の予想が難しかったため、急遽前泊することを決めました。いい判断だったと思います。こんなふうに考え方を柔軟にするのがコツです。

最後に、渋滞につきもののトイレ問題については…う~ん。早め、早めに必ずトイレに寄っておくという以外に私もいい方法は思い浮かびません。連休や夏休みなど、今年もまだまだ渋滞が予測されるお休みがあると思いますが、上手な移動で疲れず楽しんでください。

■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部で腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。


 
   

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