次は甲府(現・ヴァンフォーレ甲府)と対戦。
「FWにバロンていうでかい選手がいて、嫌だなと。甲府はJのチームを破ってきたから、よけい嫌で」(山口氏)
準々決勝でジュビロ磐田、準決勝で鹿島アントラーズを破り、1999年元日、国立競技場で清水エスパルスと対戦。決勝戦の試合中、山口氏はこんなことを考えていたという。
「試合は2-1で勝っていたけど、追いつかれたらもうちょっとできるな、とか考えていた。勝ちたいし優勝したいけど、追いつかれたらこのメンバーでもう少しできる」
最後に優勝を飾ったが、その道中は決して簡単ではなかったのである。
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(鈴木誠)