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「自分はだまされない」と思う人ほど危ない? “詐欺”に遭う要因を心理カウンセラーが解説

オトナンサー


詐欺に遭いやすい人の心理とは?

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 主に親族を装い、金銭をだまし取る「オレオレ詐欺」のほか、自治体の職員を名乗り、医療費の払い戻しがあるとして、キャッシュカードをだまし取る「預貯金詐欺」など、さまざまな詐欺事件が横行しています。警察や自治体などが注意を呼び掛けていますが、それでも詐欺に遭ってしまう人がいます。

 そもそも、なぜ詐欺に遭ってしまうのでしょうか。その際、どのような心理が働いているのでしょうか。詐欺をする側の手口のほか、詐欺に遭いやすい人の心理的な特徴について、カウンセリング事業などを手掛ける、コレット(広島市西区)の代表、田中よしこさんに聞きました。

「思い込みが強い人」は要注意

Q.「自分はだまされない」と思っていても、詐欺の被害に遭ってしまうケースがあるようです。そもそも、なぜ詐欺に遭ってしまうのでしょうか。その際、どのような心理が働いているのでしょうか。

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田中さん「詐欺行為をする人は、考え抜かれた心理テクニックを用いて相手をだまそうとします。人の欲望や信頼を得る手段を駆使していることを覚えておいていただきたいです。

近年、“権威性”を用いて相手をだまそうとするケースが目立ちます。例えば、有名人と直接つながりがあると思わせる内容の情報をSNS上に投稿したり、税務署の職員や弁護士など、社会的な信用がある職業をかたったりして、金銭をだまし取る行為などが該当します。

詐欺をする人が、有名人の名前や写真を使って不特定多数の人とやりとりをするのは、『有名な人だから大丈夫』『自分はこの人と直接つながれる』という期待感や特別感を抱かせるためです。また、税務署の職員や弁護士などをかたるのは、『公的機関に所属する人、社会的な地位が高い人だから安心』という心理を利用しています」

Q.例えば、オレオレ詐欺の場合、周囲の人から「詐欺だ」と指摘されても、詐欺を働く相手の口座に金銭を振り込もうとする人がいます。このとき、どのような心理が働いているのでしょうか。

田中さん「オレオレ詐欺の共通点として、『家族がピンチになっている』というシナリオが多いと思います。これは、相手に対して恐怖や不安をわざとあおり、冷静な判断ができない状態にさせた上で、“今すぐ行動するように”指示をして、自分でじっくり考えさせないようにするのが狙いです。

それから、一対一のやりとりにして、周囲の人に相談させないようにしているのもポイントです。金銭を振り込もうとする人の深層心理には、『困った家族の役に立ちたい』という家族への思いがあります。

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