ジョエル・エンビード
この手紙が送られた翌年の7月、メディア各社はエンビードが正式にフランス国籍を取得したことを報じた。自国開催のオリンピックでアメリカをはじめとするライバルたちを退け、悲願の優勝をもたらすうえで、シクサーズの背番号21が加入することは夢の実現を大きく前進させるものだった。
しかし、エンビードはフランスの元首にまで忠誠を誓ったにもかかわらず、最終的にレブロンやカリーとの共演を選択した。「RMC Sport」のSNS投稿のコメント欄には、「法的ならびに道徳的に許容されることなのか」「オリンピックに出場するための安全確保であり、アメリカでプレーできると知ってその機会に飛びついた」「多くの尊敬を失った」など、さまざまな意見が寄せられている。
この書簡がリークされたことにより、フランス国民はアメリカ代表としてプレーするエンビードに手厳しい対応をするだろう。
文=Meiji