馬の第二の心臓とも言われる「蹄」。その蹄によく発症するのが「裂蹄(れってい)」です。乾燥する時期に毎年、発症する馬もいます。飼育環境や管理環境に大きく影響を受ける蹄の疾患です。今回の記事では、裂蹄が起こる原因や予防するための管理方法などについて、深掘りします。
裂蹄が起こる原因
まず、裂蹄はどういう症状の病気なのでしょうか。簡単に言ってしまうと、蹄壁(ていへき)に亀裂が入ってしまうことを裂蹄と言います。蹄壁は馬が立っているときに見えているあの固い部分です。そこに縦や横に亀裂が入ってしまうことを裂蹄と呼んでいます。しかし、縦裂蹄と横裂蹄では、原因が違うため、対処方法も変わってきます。
乾燥する冬場によくみられるのが縦裂蹄です。原因は主に乾燥だと言われています。乾燥すると蹄がもろくなるため、何等かの衝撃を受けて欠けてしまいます。人間でも、乾燥肌の人がいるように、乾燥すると蹄が欠けやすくなる馬もいるんですよ。
横裂蹄は蹄冠部分の異常が原因で発症します。蹄冠に異常が発生する要因には、さまざまなものがあります。よくあるのは蹄冠部への怪我です。
どちらの裂蹄も表層にとどまっているのであれば、跛行(はこう、歩様が乱れること)しません。予後も良好です。ただし、亀裂が広がって、深層にまで達してしまうと痛みから、跛行はもちろん、予後が不良になってしまうケースもゼロではありません。
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しかし、管理をきちんとすれば、ある程度は発症を予防できることも分かっています。
馬の病気:裂蹄 – 獣医ズ ビー アンビシャス (rowdypony.com)