乗馬の起源をご存知でしょうか?
乗馬の始まりを辿ると、古代ギリシャ時代まで遡ると言われています。
紀元前400年頃、最古の馬術書が書かれました。その著者が古代ギリシャのクセノフォンと言われ、16世紀ごろまでクセノフォンの馬術が継承されてきました。
18世紀になるとフランス人、ド・ラゲリニエールが現代の馬術の基礎となる近代馬術を生み出し、さらに19世紀には、ドイツ人シュタインブレヒトが馬術法を進化させました。
現在では、ブリティッシュ乗馬とウエスタン乗馬が主流となっています。
今回は、乗馬のスタイルとその起源についてまとめました。
日本の乗馬
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日本での乗馬の歴史は古く、5世紀の初め頃に近畿地方の古墳から馬具が出土しているそうです。
4世紀の終わりに朝鮮半島の高句麗と倭国が戦った際に、高句麗の騎馬戦力に圧倒され、そこから軍馬育成のための乗馬が始まったと言われています。
その後、7世紀ごろより流鏑馬が、8~9世紀には中国大陸より打毬が伝わり、宮中行事や神事として行われるようになりました。また、より実戦的な武芸として11世紀には笠懸も始まったと言われています。
日本では、武芸としての伝統的な馬術流派が現在まで継承されています。馬に乗ることができるのは「武士」のみだった頃に誕生した、小笠原流や武田流が代表的な流派で、弓術(歩射)・馬術(騎射)・礼法などからなる弓馬軍礼故実を伝えています。
現在、日本での主流は西洋馬術です。明治時代に日本へ入ってきて以来、日本の馬術の主流はブリティッシュ乗馬になっています。
ウェスタン乗馬も愛好者が多いものの、日本で行われている公式の競技会はブリティッシュが主体となっています。
ブリティッシュ乗馬
ブリティッシュ乗馬は、16世紀頃にイギリスで発祥したスタイルです。現在のオリンピック競技は、ブリティッシュスタイルで行われています。
イギリス軍隊の騎兵隊の技術が基本となり、王侯貴族にも伝わりました。