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特異な音楽性を持つバンドがどのような影響を受けて生まれたのか〜平井“ファラオ”光のB’zコラム『がんじがらめかといえばそう』第8回〜

耳マン

バラエティ番組『アメトーーク!』の『B’z芸人2023』にも出演し、音楽好き&B’zファンとして知られる平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)がB’zの魅力についてひたすら綴る連載! 毎月第2・第4金曜日の正午に更新!!

B’zが影響を受けたアーティストや豪華すぎる交流関係

どうも、オモシロヒゲメガネです。

今回は音楽業界におけるB’zまわりの相関図に注目していこう。B’zという特異な音楽性を持つバンドがどのような影響を受けて生まれたのか、そしてどのような影響を世に与えたのか、これは大変興味深いところだ。

まずはB’zというバンドを作り上げた根源的な栄養素となったアーティストたち。つまりB’zが影響を受けたアーティストだ。

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B’zファンにもよく知られているところだと、エアロスミスやレッド・ツェッペリン、ビートルズなどが挙げられるだろう。この系譜的にブルージーなハードロック路線に行くのは当然とも思うが、それにプラスして日本人ならではの特権でもある昭和の歌謡曲からの影響も強く受けているため、歌謡曲のキャッチーなメロディとハードロックのドライブ感を併せ持つあの独特の音楽性が生まれたわけである(意外とローリング・ストーンズあたりの名前はあまり聞かない)。

稲葉(浩志)さん個人でいうと、上記バンド以外にクイーンあるいはアイアン・メイデンやジューダス・プリーストなどのメタル系バンドからも影響を受けているようである。またボーカリストとしてはシャウトなどにそれこそエアロのスティーヴン・タイラー、ツェッペリンのロバート・プラントの影響が見てとれるし、声自体にはガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズなど、80年代LAメタル勢の影響も感じる。ほかサム・クックやロッド・スチュワートの名も挙げていたと思う。

松本(孝弘)さんはロック、歌謡曲以外にもジャズやブルースなども聴いて育ってきたようである。ギタリストとしての影響ではゲイリー・ムーアやマイケル・シェンカーが代表的なところだろう。あのメロディアスさや歌心はこのふたりからの影響で充分培われそうだ。またツェッペリンのジミー・ペイジ、ジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ジェフ・ベック辺りからは特に影響を受けているとも聞く。個人的な印象だが、雅楽の影響などもあったりするのかなと感じるときもある。

もちろん上記のアーティスト以外にもさまざまなアーティストの音楽性やその他の部分から影響を受けているだろうが、さすがに長年活動しているだけあって、縦の影響だけでなく横のつながりという点においても非常に興味深いものがある。

例えば日本の代表的なメタルバンド、ラウドネスなんかはB’zのデビュー前から松本さんと直接交流があり(ソロアルバムのドラムで樋口宗孝さんが参加)、稲葉さんも学生時代のバンドでラウドネスをコピーしており、数年前にはボーカルの二井原実さんとの対談も実現している。また松本さんがサポートを務めていた関係でTMネットワークや浜田麻里さんとは古くから交流がある。ほか音楽的なつながりでいうと、ZARDの坂井泉水さんや大黒摩季さんなどの同じビーイング系アーティスト、楽曲提供をしたMISIAやKAT-TUN、最近話題になったAdo、ライブで対バンしたGLAYやMr.Children、ゲスト参加系の氷室京介さんやBABYMETAL、TK from 凛として時雨など、ビッグネームとのつながりが笑うほど出てくる。プライベートでの付き合いとして聞くのはGLAY、木梨憲武さん、木村拓哉さん、ドリカムなどとは仲が良いようだ(ぼくはまだかな?)。

海外のアーティストだと、エアロスミスやリンキン・パークとは対バンも実現しており、ミスター・ビッグのメンバーやスティーヴィー・サラスとはともにバンドをやったり、スティーヴ・ヴァイやガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュのアルバムにゲスト参加、フュージョン畑のラリー・カールトンと松本さんとのコンビでアルバムを出すなど、これまたえげつないメンツといろいろつながっている。また以前B’zのサポートメンバーでもあったベーシストのバリー・スパークスやドラムのシェーン・ガラースも遡るとまあまあゴツい経歴の持ち主である。

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