このようなTeacherを坂口は淡々とした口調とポーカーフェイスで見せたかと思えば、唯に向かって叫ぶような感情的な表現で見せてもくる。その上で共通しているのは、どこか謎めいているところだ。本作は1話ごとに患者の病気が治っていく、言うなれば1話完結型だ。しかし、Teacherは別の思惑で動いているからこそ、物語の続きが気になってしまうのだろう。
チームメンバーそれぞれの過去や“め組”についても徐々に明らかになっている今、Teacherの動きからも目が離せない。
（文＝久保田ひかる）
坂口健太郎の巧みな演じ分けが『Dr.チョコレート』の魅力に Teacherには3つの顔がある
2023年6月10日
