top_line

あなたの語彙力が試される!
無料ゲーム「ワードパズル」で遊ぼう

小沢仁志「俺がフィリピンで実弾を撃つ訓練をしている理由」

アサ芸Biz

「いいかげんすぎるだろう!」と言いたいツッコミを我慢して、「いつもの銃はどうした?」と聞いたら、「誰かが借りている」と言う。だから「もういい! 俺が買い取るから誰にも貸すな!」と伝えて購入したけど、もう保管されていないかもしれないなぁ‥‥。

 俺がここまで銃を撃つシーンにこだわるには、理由がある。俺が出ている作品に限らず、ほとんどの視聴者はアクションシーンでまず役者の目を観ているだろう。ただ一方で、ほんの少数かもしれないが、〝ガンマニアたち〟は銃の撃ち方に注目して観ている。彼らは「いかに美しく銃を撃っているか」にこだわって観ているから、練習が浅いとすぐに見抜かれてしまう。騙せないんだよ。

 フィリピンの銃訓練に話を戻すと、民間人がお金を払っても簡単には許可してもらえない。俺はマルコス元大統領の右腕と呼ばれていた男性と縁があって、当時、彼がマルコス氏に頼んでくれたから実現できた。大統領がYESを出せば、絶対に約束は守らないといけないからね。当時の日本と比較すると、「向こうは権力がすべてだな」と恐ろしくも思いつつ、感謝した。

 マルコス氏に助けてもらったこともあったなぁ。警察署からパトカーを3台借りて、フィリピンで撮影していた時のこと。警察官が何人も集まってきて「今すぐ撤退しろ」と大騒ぎしたんだ。誰も俺の意見を聞いてくれない。だからマルコス氏に電話して事情を説明したら、彼が「それは事件ではなく、ロケだ」と断言したもんだから、警察官は即撤退。おかげで撮影を続行できた。

 最後に1つだけ忠告を。これから、海外へ旅行することのある読者もいると思う。もしも海外で銃を突きつけられて脅されたら、絶対に相手の目を見てはいけない。目を見てしまうと、相手は「顔を覚えられた」と認識して、殺されてしまうから。ただ、危険な時ほど目を閉じてはダメなので、目は開きつつ両手を上げて下を向く。

広告の後にも続きます

 俺はフィリピンのトイレで用を足している時に背中に銃を突きつけられたけど、隙を逃さず5秒で銃を解体してやった。そんなことできる読者はほぼいないだろうけど。

 目を閉じた瞬間、ヘタすると人生が終わることもあるから、忘れるなよ!

小沢仁志(おざわ・ひとし)俳優・映画監督・プロデューサー。1962年6月19日生まれ、東京都出身。「日本統一」シリーズなど、映画やドラマで活躍。YouTubeチャンネル「笑う小沢と怒れる仁志」ではVシネマの裏話など配信中!

【写真ギャラリー】大きなサイズで見る
  • 1
  • 2
 
   

ランキング(エンタメ)

ジャンル