PFUといえば、ハイエンドキーボード『HHKB(Happy Hacking Key Board)』で古くMacユーザーに愛されるメーカー。そうしたユーザーにとって「一部機能はWindows専用」というのは、訴求時のマイナスポイントにもなりかねないように思う。
もちろん、今回の製品に関しては「RICOHブランドの製品をPFUでも取り扱っていく」という、ある種「所信表明」のような製品。そこまでの期待をするのは同社の狙いからは外れているのかもしれない。しかし「せめてスタイラスペンが使えたらめちゃめちゃ便利そうのになー!」というのもまた素直な感想だ。互換性に関しては今後に向けた伸びしろとして期待したい。
とはいえ、筆者が感じた残念ポイントもWindowsユーザーであればまったく気にならないことであるし、そもそもそれを上回るほどに使い勝手の良さを感じている製品でもある。編集部内でも「軽いし、すごく便利そう」と評判だった。
筆者のように取材や打ち合わせで外出することが多い人はもちろん、フリーアドレスのオフィスでディスプレイを持ち込むわけにもいかないとお悩みの方、リモートワークをしているが専用の仕事用スペースが無く食卓で仕事をしている……そんな課題を解決してくれるソリューションとして最適な製品だ。
(文・写真=三沢光汰)