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抒情的で洗練された山水画に心癒される 木島櫻谷―山水夢中

cinefil

写生を経て櫻谷のなかで醸成された景色は、やがて末節をそぎ落とし、本質を抽出したようなシンプルな表現に至ります。それは写実的表現と抽象化されたフォルムが溶け合う不思議な世界で、櫻谷の自然観照がより深い地点で結実したこれまでにない領域といえるでしょう。

《寒月》大正元年(1912)(京都市美術館)左隻【展示期間:6/3~6/18】

《寒月》大正元年(1912)(京都市美術館)右隻【展示期間:6/3~6/18】

櫻谷の代表作は、月夜の鞍馬で残雪にのこされた獣の足跡をみた経験から生まれます。そこから「飢えた孤独な狐」のイメージが立ち上ったと。その世界を具現するため、写生を重ね構想を深めたといいます。
一見、水墨画のように見えますが、雪には白の胡粉、虚空はシルバーグレーの絵具、竹には群青や緑青など、重厚に輝く顔料で、この冴えわたる雪月夜を鮮やかに描き出しています。

《駅路之春》 大正2年(1913)(福田美術館)右隻 【展示期間:通期】

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《駅路之春》 大正2年(1913)(福田美術館)左隻【展示期間:通期】

4.画三昧へ ―理想郷を求めて

櫻谷は50歳前後から公職をひき、衣笠の自邸で文人的な暮らしを実践するようになります。
櫻谷が数え切れないほどの作品制作を重ね、晩年にたどりついたのは、青年期に訪れた各地の風光と、詩書画を通じて交わった先人たちの理想世界とが渾然一体となった世界でした。その世界に心遊ばせ、なにものにもとらわれることなく絵筆をとる画三昧の日々でした。

《峡中の秋》昭和8年(1933)(櫻谷文庫)【展示期間:通期】

展覧会の見どころ

★代表作、幅11m超の大山水《万壑烟霧(ばんがくえんむ)》は圧巻。各地の写生を醸成させた理想のパノラマとなっています。
★京都・南禅寺にある櫻谷の貴重な山水障壁画は東京では初公開です。
★数十冊にのぼる珠玉の写生帖により、青年櫻谷の感動の軌跡を辿ることができます。
★代表作として知られる《寒月》(展示期間:6/3-6/18)と、櫻谷芸術のエッセンスが散りばめられた《駅路之春》も見逃せません。

是非、この機会に櫻谷の清澄で風情ある山水画の世界に心癒されるひとときをお過ごしください。

泉屋博古館東京 外観写真

展覧会概要

展覧会名 特別展 木島櫻谷―山水夢中
Konoshima Okoku – Lost in Sansui Painting
会 期 2023年6月3日(土)~7月23日(日)
開館時間 11:00~18:00 ※金曜日は19:00まで開館 ※入館は閉館の30分前まで
休 館 日 月曜日 *7/17(月・祝)は開館、翌7/18(火)休館
入 館 料 一般1,200円(1,000円)、高大生800円(700円)、中学生以下無料
※20名様以上の団体は()内の割引料金
※障がい者手帳ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
会 場 泉屋博古館東京〒106-0032東京都港区六本木1-5-1

泉屋博古館東京 <六本木> | SEN-OKU HAKUKOKAN MUSEUM TOKYO

TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
主 催 公益財団法人泉屋博古館、公益財団法人櫻谷文庫、BSフジ、ライブエグザム

シネフィルチケットプレゼント

下記の必要事項、をご記入の上、「木島櫻谷―山水夢中」@泉屋博古館東京 シネフィルチケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、招待券をお送り致します。この招待券は、非売品です。
転売業者などに転売されませんようによろしくお願い致します。
☆応募先メールアドレス miramiru.next@gmail.com
★応募締め切りは2023年6月19日 月曜日 24:00
記載内容
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