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『どうする家康』タイトルバックをなぜ変更? 演出統括とアートディレクターが理由を語る

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 毎週日曜日に放送されているNHK大河ドラマ『どうする家康』のタイトルバックについて、演出統括・加藤拓とアートディレクター・菱川勢一よりコメントが寄せられた。

参考:『おんな城主 直虎』を観れば『どうする家康』がもっと楽しくなる 井伊直政登場に寄せて

 本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。

 5月14日放送の第18回「真・三方ヶ原合戦」からタイトルバックが第2弾に変更となった。今回の変更について、演出統括の加藤は「『どうする家康』のタイトルバックは、家康の人生とともに激動の戦国時代『全部』を表現するので、1つのパターンでは描き切れません。伸びやかな青年期から絢爛たる『戦国どまんなか』へ。『三方ヶ原合戦』で家康は『死』に直面し、そのことが彼に強く『生きる覚悟』を目覚めさせるのです」と変更した意図を説明する。

 アートディレクターの菱川は、「タイトルバックというものは悲しい話の時も楽しい話の時も同じ映像がオープニングに流れます。同じ映像なのに毎度違うように感じるように抽象表現を用いています。『石のように見えるものは家臣たちかな』『太陽のような丸いものは家康か、または瀬名かな』など、丸や線で構成したアニメーションにどこか人を投影してしまうような想像を導く映像を心がけてつくっています」と制作に込めた思いを明かした。

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コメント
●加藤拓(演出統括)
第18回「真・三方ヶ原合戦」からタイトルバックがガラリとチェンジ。徳川家康の生涯はとても長い。「どうする家康」のタイトルバックは、家康の人生とともに激動の戦国時代「全部」を表現するので、1つのパターンでは描き切れません。伸びやかな青年期から絢爛たる「戦国どまんなか」へ。「三方ヶ原合戦」で家康は「死」に直面し、そのことが彼に強く「生きる覚悟」を目覚めさせるのです。タイトルバックのアップデートもココがターニングポイントでした。日本史上最高のエンターテインメント「戦国時代」は本気モードで家康に襲いかかります!

●菱川勢一(DRAWING AND MANUAL)(アートディレクター)
第18回から新しいタイトルバックになりました。なぜこのタイミングだったかといえば「三方ヶ原の戦い」で家康が学んだことは大きく、転機だと言えることが大河の物語として大きな分岐点になるという考えからでした。実はタイトルバックの制作は監督や役者の方々と細かく意見を交わすようなことはあえてせず、古沢さんの脚本と、時代背景に遺された美術(着物の装飾や絵画など)を参考にしてイメージを膨らませています。唯一のコンセプトとして、昨年の2022年に一度ドラマ演出陣全員とミーティングした時に決めた“抽象的に表現する”というものがあります。ドラマを観る方々が想像を膨らませることができる表現を目指す、というものです。タイトルバックというものは悲しい話の時も楽しい話の時も同じ映像がオープニングに流れます。同じ映像なのに毎度違うように感じるように抽象表現を用いています。「石のように見えるものは家臣たちかな」「太陽のような丸いものは家康か、または瀬名かな」など、丸や線で構成したアニメーションにどこか人を投影してしまうような想像を導く映像を心がけてつくっています。

(文=リアルサウンド編集部)

 
   

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