第95回記念選抜高等学校野球大会は、山梨学院(山梨)の優勝で幕を下ろした。今大会は超高校級の逸材が多く登場。世代屈指の才能を存分に見せつけていた。また、大学野球の春季リーグ戦、社会人野球では地方大会なども開催され、プロ注目の選手たちも活躍している。そこで今回は、今秋のドラフト要注目選手5人を紹介する。 今シーズンのプロ野球はDAZNで!いつでもどこでも簡単視聴。
佐々木麟太郎
所属:花巻東(岩手)
出身:岩手県
投打:右投左打
生年月日:2005年4月18日
大谷翔平(エンゼルス)や佐々木朗希(ロッテ)などスター選手を数多く輩出している岩手県。同県出身であり、超高校級のスラッガーとして注目されているのが花巻東高校の佐々木麟太郎だ。
同校の佐々木洋監督の息子としても知られる佐々木は、強豪校において1年春からベンチ入り。入学式からわずか3日後の練習試合で高校第1号を放つと、その後も驚異的なペースで本塁打を量産した。
高校2年の秋には、中田翔(巨人)が持つ高校通算本塁打数を上回る88号を放った。すでに高校通算100本以上を記録しており、今後もさらに数を伸ばすことは間違いないだろう。
ただ、甲子園での突出した活躍は見られていない。もちろん佐々木一人だけで甲子園に進めるはずはないが、甲子園の土を踏んだのは2年春の選抜大会のみだ。
プロ入りを見据えるためにも、今夏こそ甲子園出場を実現させたいところだ。そして、聖地で大きなアーチを描けば、ドラフト1位指名がより現実味を帯びてくる。
前田悠伍
所属:大阪桐蔭(大阪)
出身:滋賀県
投打:左投左打
生年月日:2005年8月4日
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甲子園に出場すれば必ず「優勝候補」と目される大阪桐蔭高校。同校の絶対的エースとして君臨している前田悠伍も、ドラフト1位候補といっていいだろう。
一流選手が集まる大阪桐蔭で1年生の段階から頭角を現し、近畿大会や明治神宮大会の優勝に大きく貢献した。150km/hに迫るストレートはもちろん、カーブやスライダーといった変化球の精度も高い。
しかし、昨夏の甲子園準々決勝・下関国際(山口)戦では9回に逆転を許し、チームも敗戦。涙を流した前田の姿は記憶に新しい。その経験を活かしながらレベルアップを図り、世代No.1サウスポーと称されるまでに成長した。
今春の選抜大会では、惜しくも準決勝で姿を消したが、4試合(21回2/3)を投じて防御率1.25、イニングを上回る28奪三振を記録。支配的なピッチングを見せ、その実力を示していた。
真鍋慧
所属:広陵高校(広島)
出身:広島県
投打:右投左打
生年月日:2005年6月17日
「広陵のボンズ」の異名をとる真鍋慧。花巻東・佐々木と同様に、真鍋も長打力が持ち味の選手である。
もともとはソフトボール出身の真鍋。気持ちのいいフルスイングから放たれる放物線は圧巻で、昨秋の明治神宮大会・決勝戦では、神宮球場のスタンド中段まで運ぶアーチを放った。