橋 それで「夢(橋が所属する夢グループ)の石田社長に話したら、「わかりました、任せてください」って、発表の場をちゃんと用意してくれましてね。それから後援会長にも言わなきゃいけないなっていうんで、挨拶に行ったり。とにかくその2人が最初にきちんと話をしなきゃいけない人だったから。
テリー 「橋さん、やめないでくださいよ」って止められなかった?
橋 いや、「自分でけじめをつけたい」っていう話をしたら、後援会長も「まぁ、そうだよね。長くやってくれたもんね」って、すぐに納得してくれました。
テリー 橋さん、今度の誕生日(5月3日)で80歳になりますよね。それもありました?
橋 やっぱり80過ぎた人間があんまりダラダラやっててもね。この前出した本(「80歳、スター卒業、新入学生。」)にも書いたけど、私はもともと歌が大好きで始めたわけじゃないんで。63年も続けるとは思ってなかったですね。
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テリー 17歳でデビューですからね。
橋 それで、その後に、恩師の吉田(正)先生の墓前に行って報告もしました。「引退後はどうするかな」っていうことは、その辺りから考え始めたんですよ。
テリー でも、普通は趣味に没頭してのんびり暮らすとかさ、特に考えなくてもいいじゃないですか。
橋 普通に毎日寝たり起きたりっていうのは趣味じゃないんですよ。性分に合わない。人それぞれ生き方、考え方があるけど、私はきちんと決めることが好きなんでね。だから大学に入って、今度は芸術の世界に行こうと決めたんですよ。