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フランス・ソーテルヌ「シャトー・ギロー」と日本料理の出合い

ワイン王国

グラン・ヴァン『シャトー・ギロー』の2009年と2015年を試飲。特にソーテルヌの作柄が良かった09年は酸がしっかり残り、みずみずしい甘さと絶妙のバランスだ。マーマレードやドライフルーツのやさしい香り、とろみのあるテクスチャーが幸福感をもたらす。15年はより酸が高く、ライトなイメージ。若くても、キャラメルの香りが今後の熟成を想像させる。残糖量は09年が140g/ℓ、15年が120g/ℓ。酸味とのバランスに優れてバランスが良く、食事にも合わせやすい。特に相性が良かったのが「若竹煮」。海藻や出汁とよく合うのは新しい発見だった。タケノコは、ワインの香ばしさと寄り添った。「蛍烏賊旨煮 黄身酢」はワインと合うのか?と思ったが、シャトー・ギローの複雑な風味やミネラル感と調和、絶妙のマリアージュをもたらした。

「若竹煮」と『プチ・ギロー 2020年』『シャトー・ギロー』の2009年と2015年をマリアージュ。磯野風味、出汁の旨味と、ワインのミネラルを伴った甘さがマッチ
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最後は『シャトー・ギロー 1996年』。熟成からくるスパイシーな風味、リコリスやサフランの香り、奥行きのある深遠な味わい。一方でしっかりとした苦味とフレッシュさな酸味が残る。最後にミネラル感が現れ、すがすがしい印象を残す。食後にゆっくりと向き合いたい。

アペリティフから食後のひと時まで寄り添ってくれる、シャトー・ギロー。敷居が高い存在だったソーテルヌだが、イメージよりもずっと親しみやすく、ちょっと贅沢をしたい日や記念日に選んでみたい。

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