ただ、会見中に「一生懸命、子供を可愛がってくれた」「いろんなことを我慢していたんだと思う」「私が至らなかった」と終始一貫、夫を責める言葉が出なかったことで、好感度は急上昇。その後、仕事が増えることになるのだから、わからないものだ。
一方、元夫への風当たりは散々で、離婚を発表した17日のブログは大炎上。俎上に載った上田も「スザンヌを泣かせた女」として、強烈なアゲンストの風を一身に受ける結果になったのである。
結婚にせよ離婚にせよ、ブログにサラリと数行綴って済ませることもできる現代で、あえて記者会見を開き、涙しながらも元夫への恨み言ひとつ口にしなかったスザンヌ。そんな彼女の姿勢に同情が集まる、まさに夫婦の明暗を分けた記者会見になったのである。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。