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大阪桐蔭を苦しめた彦根総合 無名校が近畿8強でセンバツ候補になるまで【前編】

高校野球ドットコム

 秋の滋賀県大会では準々決勝の彦根東戦が延長15回までもつれるなど苦戦した試合もあったが、粘り強く戦い抜いて初優勝。近畿大会への出場権を獲得した。

 近畿大会は1回戦で近大新宮(和歌山)、準々決勝で大阪桐蔭(大阪)と神戸国際大附(兵庫)の勝者と対戦する組み合わせ。「日本一と言われている大阪桐蔭と公式戦でやりたい。そこまでは何としてでも行こう」と宮崎監督は選手たちに発破をかけた。

 近大新宮戦では先制を許すも4対2で逆転勝利。念願だった大阪桐蔭との対戦を実現させた。

 大阪桐蔭戦では1回表に2点を先制されたが、その裏に制球の定まらない前田 悠伍投手(2年)を攻めて逆転。3回までに4点を奪ってみせた。最終的には4対9で敗れたが、勝敗以上の価値を宮崎監督は見出している。

「公式戦で大阪桐蔭、前田君とできたというのは本当に僕の中でも大きかったし、彼らの中でも大きかった。彼らなりに今まで背中も見えなかった相手がちょっと背中くらいは見えたんじゃないですかね」

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 初めての近畿大会で全国トップクラスの相手と対戦することができたのは貴重な経験だ。この試合で登板した野下 陽祐投手(2年)と勝田 新一朗投手(2年)は大阪桐蔭打線の印象を次のように語る。

「どの球でも振ってくるので、もう少し球速を上げないと抑えられないと思いました」(野下)

「同じ高校生とは思えないスイングスピードでした」(勝田)

 さらに大阪桐蔭は走塁でも彦根総合を苦しめた。1回表には大阪桐蔭の2番・山田 太成外野手(2年)が中前への当たりで二塁を陥れる場面もあった。「僕たちの求めているのが大阪桐蔭の走塁だと思うので、次の塁というよりはホームを一気に狙う意識で走塁していきたいです」と田代 奏仁外野手(2年)にとっては走塁への意識を高めるきっかけとなる試合だったようだ。

(記事=馬場 遼)

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